「カエサルの物はカエサルに」の意味(出典・語源由来・英語)
【ことわざ】
カエサルの物はカエサルに
【読み方】
かえさるのものはかえさるに
【意味】
本来の持ち主にかえすべきだということ。公民としての法律上の義務を果たすべきと言いうこと。
借りたものや、間違って手に入れたものを、ちゃんと正しい場所や人に戻すことが大切やってことや。これは、正直さや誠実さを大切にしようってことを教えてくれる言葉やな。
【出典】
「新約聖書」マタイ伝
【語源・由来】
カエサルのものはカエサルに返せという意から。
Render unto Caesar the things which are Caesar’s.
「カエサルの物はカエサルに」の解説
「カエサルのものはカエサルに」っていう言葉はね、ちょっと難しい話が元になっているんだけど、とても大切なことを教えてくれるんだよ。
昔昔、ローマという国の大将軍で政治家のカエサルって人がいてね、イエスという偉い人に対して、「カエサルに税金を払うのはいいことなの?」と聞いた人たちがいたんだ。イエスは彼らに「お金に描かれている顔は誰の顔だ?」って問いかけたんだよ。彼らが「カエサルの顔だよ」と答えると、イエスは「じゃあ、カエサルのものはカエサルに返して、神のものは神に返しなさい」と言ったんだ。
この話から生まれたこの言葉は、すごく簡単に言うと、「物事はちゃんとその場所に戻さないといけないよ」という意味になるんだ。
たとえばね、図書館で借りた本は、読み終わったら図書館に返さないといけないよね。それと同じで、この言葉は、物事を正しく、本来の場所や人に戻すことが大切だと教えてくれているんだよ。
だから、友達から借りたものはちゃんと返すとか、規則を守るといった、みんなが共同生活を楽しく過ごせるための大切なルールを思い出させてくれる言葉なんだね。
「カエサルの物はカエサルに」の使い方
「カエサルの物はカエサルに」の例文
- カエサルの物はカエサルにという。日本国民として日本国憲法の義務は果たさねばならない。
- 落し物は落とし主に、カエサルの物はカエサルに。懐に入れてはいけないよ。
- 拉致された国民を返してほしい。カエサルの物はカエサルにだ。
- 神の子もカエサルの物はカエサルにと言っているのだから、持ち主に返すのは当然のことだ。
- 不法占拠は法律違反だし、カエサルの物はカエサルにといい神様的にもアウトだ。
それぞれのものには適切な場所や所有者があり、それを尊重することの重要性を示しているね。