「陰になり日向になり」の意味(類義語・英語訳)
【ことわざ】
陰になり日向になり
【読み方】
かげになりひなたになり
【意味】
ある時は陰という裏側から支え、またある時は日向という表側で人を支えることを意味している。
大事なのは、その心意気や気持ちだと思うにゃ。
【類義語】
・陰に陽に
【英語訳】
・both openly and secretly
・openly and covertly
・implicitly and explicitly
both ➡ 両方・双方
openly ➡ 公然と
secretly ➡ こっそりと・ひそかに
直訳すると、「ひそやかに、公然と」になる。
●openly and covertly
covertly ➡ ひそかな方法で
●implicitly and explicitly
implicitly ➡ 暗に示された・言わず語らずの・暗黙の
explicitly ➡ はっきりと・明白に
「陰になり日向になり」の解説
「陰になり日向になり」っていうことわざは、人がいろんな方法で、見えたり見えなかったりしながら、手助けしたり支えたりすることを表しているんだよ。
たとえばね、友達が大切な試合に出るとき、応援に行ったり(これが「日向」、みんなの前での支え)、裏でこっそり練習相手になったり(これが「陰」、こっそりとした支え)、どちらもして励ますようなことを指すんだよ。
「陰」っていうのは、みんなの前ではなく、こっそりとしたところでの支え。そして「日向」っていうのは、みんなの前で明るく支えることなんだよ。
このことわざは、友達や誰かを助けるときには、表でも裏でも、どんな形でも支えることが大切だって教えてくれているんだよ。見えないところでも助けて、必要な時にはみんなの前でも応援する。そうやって全力で支える姿勢が大切なんだね。
「陰になり日向になり」の使い方
「陰になり日向になり」の例文
- 夫婦でお店をしている両親は、母の陰になり日向になりのサポートで父を支えている。
- アイススケートであの子が優勝できたのは、師の陰になり日向になりと幼少期から見てきたおかげだろう。
- 甲子園に出場できたのも、監督の陰になり日向になりのサポートがあってこそだ。
- これからは陰になり日向になりと、夫を支えていこう。
- これまで陰になり日向になりと支えてきたが、とうとう我が子の巣立つ時が来たようだ。
「陰になり日向になり」の文学作品などの用例
この間妻はいやな顔一つせず、一言も不平をいわず、自分は古いつぎだらけの着物を着ながら、逆に私たちの面倒を、陰になり日向になって見ていてくれ、貞淑に私に仕えていたのです。(牧野富太郎の牧野富太郎自叙伝より)
これは、人がどんな状況であっても、隠れて助けることや、公然と助けることのどちらも可能だということを示しているよ。