「河童の川流れ」の意味（語源由来・類義語・対義語）
【ことわざ】
河童の川流れ
【読み方】
かっぱのかわながれ
【意味】
どんなにその道の達人や名人であっても、時には失敗する、というたとえ。
これは、どんなに上手でも、油断は禁物、失敗することもあるってことを教えてくれてるんやな。
【語源由来】
日本の伝説上の動物・妖怪である河童は、川や沼に住み泳ぎを得意とする。そんな河童も、川の流れに押され、流されてしまう時があるという逸話からきている。
【類義語】
・過ちは好む所にあり
・得手に鼻突く
・泳ぎ上手は川で死ぬ
・川立ちは川で果てる
・麒麟の躓き
・孔子の倒れ
・巧者の手から水が漏る
・弘法にも筆の誤り
・権者にも失念
・才子才に倒れる
・策士策に溺れる
・猿も木から落ちる
・釈迦にも経の読み違い
・上手の猿が手を焼く
・上手の手から水が漏る
・千里の馬も蹴躓く
・千慮の一失
・知者の一失
・知者も千慮に一失あり
・長所は短所
・天狗の飛び損ない
・念者の不念
・水の達者が水で死ぬ
・百足のあだ転び
・文殊も知恵のこぼれ
・山師山で果てる
・山立ちは山で果てる
・善く泳ぐ者は溺れ、善く騎る者は堕つ
・竜馬の躓き
【対義語】
・愚者にも千慮に一得あり
・愚者も一得
・千慮の一得
「河童の川流れ」の解説
「河童の川流れ」っていうことわざはね、どんなにうまい人でも、たまには失敗するよ、っていうことを教えてくれるんだよ。
河童って知ってる？河童は日本の昔話に出てくる妖怪で、すごく泳ぎがうまいんだよ。でも、このことわざは、そんな上手な河童だって時々川に流されちゃうことがあるんだよ、って言っているんだ。それってつまり、どんなにすごい人でも、時々は失敗することがあるってことさ。
例えば、サッカーのすごいプロ選手でも、たまにはボールを蹴り損ねたりするよね。それと同じで、すごく何かが得意な人でも、完璧じゃないから、たまにはミスをするんだよ。それを「河童の川流れ」と言うんだね。だから、失敗した時にはくじけず、また頑張ろうって思うことが大切なんだよ。
「河童の川流れ」の使い方
「河童の川流れ」の例文
- 世界的に有名な陸上短距離走のあの選手が、まさかのフライングとは。河童の川流れとはまさにこのことか。
- ピアノがとても上手なともこちゃんが、ピアノ伴奏をまちがえたのでびっくりした。河童の川流れだ。
- 泳ぎが得意な潜水士が海でおぼれて、まわりの人に助けられた。河童の川流れだね。
- 茶道の家元がお茶を点てる順番を間違えたらしい。家元が河童の川流れをするとは驚きだ。
「河童の川流れ」を英語で言うと？
「河童の川流れ」の英語表現をご紹介します。
※英語の声：音読さん
Even Homer sometimes nods.
- 直訳：ホメロスでさえ時々居眠りする。
- 意味：その道の名人でも、時には失敗することがある。
To err is human（to forgive divine）.
- 直訳：間違うのが人間（許すのが神）。
- 意味：人が失敗するのは自然なことだから、その時に許してあげることが大切だ。
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つまり、どれだけ専門家でも、完全無欠ではないという教訓を示しているんだよ。