「苛政は虎よりも猛し」の意味(故事・類義語)
【ことわざ】
苛政は虎よりも猛し
【読み方】
かせいはとらよりもたけし
【意味】
民衆を苦しめる政治は、性質が荒く乱暴な虎よりも恐ろしいという意味。
民衆を苦しめる政治=重税や厳しい刑罰などをおこなう政治。
「苛政は虎よりも猛し」の意味を簡単に説明すると、悪い政府(たとえば、税が高すぎたり、罰が厳しすぎたりする政府)は、人を襲う虎よりも怖いってことだよ。
つまり、悪い政府を作ってはいけないという警告の言葉でもあるんだよ。
元々は『礼記』という書物に記された中国の故事である。孔子は中国の山東省泰安市にある泰山を歩いていると、一人の女性が墓の前で泣き崩れているところ見かける。孔子は女性に涙の分けを聞くと、女性は家族を虎に殺されたという。孔子はそのような危険な土地から去るように勧めるが、女性は「別のとこでひどい政治に苦しめられるよりもここにいる方が何倍も良い」と答えたという。
【類義語】
・苛斂誅求
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「苛政は虎よりも猛し」の解説
カンタン!解説
「苛政は虎よりも猛し」の由来を簡単に説明すると、ある時、先生の孔子がお墓の近くで泣いているお母さんを見つけたんだよ。そのお母さんは、父さんも夫さんも息子さんも虎に食べられてしまったって言ったの。
それで、孔子が、なんでこんな危険な場所に住んでいるのかと聞いたら、お母さんは「でも、ここでは悪いことをする政府がいないから」と答えたんだって。
それで、この言葉が生まれたんだよ。つまり、悪い政府の方が虎よりも怖いってことなんだ。
「苛政は虎よりも猛し」の使い方
最近思うんだけど、日本って良い国だよね。
どうしたの、改まって。
だって、独裁政治も兵役も戦争もないんだよ。
そうね。事件は日本でも起こるけど苛政は虎よりも猛しと言うように、だからと言って他の国に住もうとは思わないわね。
「苛政は虎よりも猛し」の例文
- まさかこの国が苛政は虎よりも猛しだとは思わなかった。
- 祖国が独裁政治で苛政は虎よりも猛しな国だったため、家族と一緒に祖国から亡命することにした。
- 私の国は苛政は虎よりも猛しとは真逆の民衆を大切にする国なのでとても幸せである。
- 苛政は虎よりも猛しの所為で、生活することが困難だ。
- 政府は苛政は虎よりも猛しな政治を変えるべく、懸命に仕事に取り組んでいる。
「苛政は虎よりも猛し」を英語で言うと?
「苛政は虎よりも猛し」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
By misgovernment, people are in pain.
- 意味:悪政により、民衆は苦痛をうける。