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【骸骨を乞う】の意味と使い方や例文(出典・故事)

骸骨を乞う

「骸骨を乞う」の意味(出典・故事)

意味
【ことわざ】
骸骨を乞う

【読み方】
がいこつをこう

【意味】
退官や辞職を願い出ること。

ことわざ博士
「骸骨を乞う」という表現は、主君や組織のために一生懸命働いてきたが、今はその役目を終え、少しの時間や余生だけは自分のものとして欲しいという意味なんだ。

つまり、長い間頑張った後で、やっと自分のための時間や生活を求めるということだよ。

助手ねこ
そういうことか。つまり、一生懸命仕えてきたけど、もう力尽きて、自分の時間や老後を静かに過ごしたいって気持ちやな。

主君には感謝してるけど、もうちょっと自分のために時間が欲しいって言うことやろ。長い間がんばったから、そろそろ休息をとりたいって感じか。わかる、わかるんやけど、それを伝えるのはなかなか難しいもんやな。

【出典】
史記しき

【故事】
中国の故事から。中国、楚の項羽に仕えた謀将の范増が辞職を申し出たときに言ったことばによる。身は主君に捧げたので、せめて無用になった骸骨だけを返してほしいということ。

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「骸骨を乞う」の解説

カンタン!解説
解説

「骸骨を乞う」っていう言葉は、昔々の中国の話からきているんだよ。長い間、誰かに忠誠を尽くして働いた後、もう自分の体がくたくたになってしまったとき、せめて残った骨だけは自分に返してほしいという気持ちを表しているんだ。

例えば、ある人がずっと忠実に働いてきて、もうとても疲れてしまったときに、「骸骨を乞う」って言うことがあるんだ。つまり、もうこれ以上働くのは無理だから、仕事を辞めたい、という意味になるんだよ。

「骸骨」っていうのは、人間の体の骨のことで、「乞う」はお願いする、という意味だよ。だから、このことわざは、自分の体と心を全部使い果たしてしまったときの気持ちを表しているんだね。それは、もう働くのは本当に大変だから、少しでも元気を取り戻したいという強い願いが込められているんだよ。

「骸骨を乞う」の使い方

健太
長年、学校や生徒のために尽くして来てくれた教頭先生が骸骨を乞うたそうだよ。
ともこ
へえ。あの教頭先生はとても働き者で有名で、学校の周辺の道路まできれいにしてくれていたのよね。
健太
僕は、教頭先生に、勉強だけでなく、大きなドングリをもらったり、草笛を作ってもらったりしたなあ。いなくなったら寂しいなあ。
ともこ
そうね。みんなで何か感謝の気持ちを伝えるものを作りましょうよ。
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「骸骨を乞う」の例文

例文
  1. 長く仕えてくれた秘書が骸骨を乞うたので、正直困ってしまった。
  2. 父は骸骨を乞い、官僚の職を辞して、祖母の介護に専念した。
  3. 気心が知れた家政婦さんが骸骨を乞うたのだが、彼女以上の人材はいるだろうか。
  4. 彼の生まれ育った土地で大地震が起き、骸骨を乞うて故郷に戻ろうと決心したが、認められなかった。
  5. 年老いて、迅速な判断ができなくなった祖父は、長く勤めた会社に骸骨を乞うた。
  6. 彼女は、老年で骸骨を乞うたが社長に泣いて引き留められた。

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