「怪我の功名」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
怪我の功名
【読み方】
けがのこうみょう
【意味】
失敗したと思ったことや何気なくやったことが、思いがけずにいい結果を生むこと。
失敗からも学べるし、時には失敗がラッキーを引き寄せることもあるんやな。これは、何事も経験値やね。
【語源由来】
「怪我」は、ふとした過ちや、その過ちから受けた過失のこと。「功名」は、手柄を立てて名を上げること。失敗のおかげで有名になれたということから。
【類義語】
・過ちの功名
【英語訳】
Great achievement of injury. Lucky mistake. Fluke.
「怪我の功名」の解説
「怪我の功名」っていう言葉なんだけど、まず、「功名」っていうのは「手柄を立てる」っていう意味だよ。でも実はこれ、もともとは「高名」っていう言葉からきていて、「高い評判を得る」っていう意味があるんだ。
それから、「怪我」っていうのは、身体に出来る傷の事じゃないんだ。このことわざでは、「過ち」や「予想外の結果」っていう意味で使われているんだよ。
だから、「怪我の功名」っていう言葉は、「間違いや予想外の結果が、偶然にも良い結果、つまり手柄につながる」っていう意味になるんだよ。つまり、「うっかりした失敗が、なんとまあ結果的には良いことになった!」っていう状況を表す言葉なんだ。何かをやって、間違えたとしても、それが意外にも良い結果につながることもあるんだよって、教えてくれる言葉なんだね。
「怪我の功名」の使い方
「怪我の功名」の例文
- 部活からの帰り道、昨日持ち帰るのを忘れた傘を持っていたら、雨が降ってきた。怪我の功名で助かった。
- 父は作っていた犬小屋の寸法を大幅に間違えてしまったが、大きく育った後にはちょうどいいサイズだ。怪我の功名ということか。
- 怪我の功名というが、失敗だと思ったことが、思いがけなくよい結果を生むことはよくあることだ。
- 怪我の功名というように、彼女が何気なくしているたことが良い結果に繋がった。
- サッカーの試合で、パスを失敗してしまったけれど、ボールが相手チームの選手の頭にあたって、ゴールに入った。怪我の功名だ。
- 失敗したと気づいたときには、取り返しがつかないと思ったけれど、まさか成功するなんて怪我の功名だ。
「怪我の功名」の文学作品などの用例
広大な松林の中を一直線に切開いた道路は実に愉快なちょっと日本ばなれのした車路で、これは怪我の功名意外の拾い物であった。(寺田寅彦の異質触媒作用より)
つまり、ミスが偶然にも幸運をもたらす、という意味なんだ。