「雉子の頓使い」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
雉子の頓使い
【読み方】
きぎしのひたづかい
【意味】
行ったまま帰ってこない使者。また、一説に従者をつけずに単独で使者を出すことを忌んでいうことば。
「雉子」は、雉の古称。
うーむ、それって、つまり「行ってしまったら戻ってこない」や「一人でやってしまうと大変なことになる」っていう意味になるんやな。
何かをするときは、しっかりと助けを借りる、または帰ってこれる確証を持って行動することの大切さを教えてくれるわけやね。
【出典】
「古事記」
【語源・由来】
天照大神は、日本国土を平定するために豊葦原の中つ国にいる大国主命に天稚彦を使者としてさし向けたが八年たっても復命しなかった。そこで天上から詰問に雉を遣わしたところ、天稚彦はこの雉を射殺したという神話から。
【類義語】
・鉄砲玉の使い
・返し矢忌むべし
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「雉子の頓使い」の解説
カンタン!解説
「雉子の頓使い」っていう言葉、実はちょっと深い意味があるんだよ。これは、使いに行ったけど帰ってこない人のことを指す言葉なんだ。
雉子っていうのは、鳥の一種で、昔の話によると、雉子を使いに出しても、なかなか戻ってこなかったそうだよ。だから、人を使いに出して、その人が戻ってこないことを、この鳥の名前を使って「雉子の頓使い」と言うんだね。
また、他の話によると、一人で使いに出ることを避ける理由として、危険な目に遭ってしまうことを心配していたこともあると言われているよ。つまり、一人での旅は危険だから、誰かを連れて行くべき、という教訓もこの言葉には込められているんだよ。
「雉子の頓使い」の使い方
健太くん一人では心もとないわね。
僕でもお使いくらいできるよ。
雉子の頓使いというからもう一人必要ね。でも今人手が足りないから番犬のシロを連れて行って。健太くんより頼りになるわ。
さすがにシロよりは役に立ってみせるよ。
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「雉子の頓使い」の例文
- 雉子の頓使いで仲介を頼んだ人が戻ってこない。なのでさっきからやきもきしている。
- 使者を任せた人が雉子の頓使いで帰ってこない。彼の身に何かあったのだろうか。
- 用事で出かけたまま雉子の頓使いのように戻ってこない。鉄砲玉のような人だ。
- 行ったきりで戻らない雉子の頓使いを呼び戻すために、また新たに使者を遣わすのも面倒だから自分で行く。
- 雉子の頓使いとなっては困るので副使をつけよう。
また、別の解釈では、単独で、つまり助けを借りずに危険なことをして、その結果死者が出てしまうような事態を避けるための警告として使われることもあるんだ。