「昨日の淵は今日の瀬」の意味
【ことわざ】
昨日の淵は今日の瀬
【読み方】
きのうのふちはきょうのせ
【意味】
淵と瀬が絶えず移り変わっているということで、いつ状況が変転しどうなるかわからないこと、また、世の中が変わりやすいことを例えたことば。「淵」は川の水のよどんだ深い所。「瀬」は流れの速い浅い所。
また、逆に、今が順調でも、気を抜いたら逆転するかもしれへん。未来のことはわからんから、毎日を大切に生きることの大事さを教えてくれるんやろな。
【語源・由来】
古今集・雑下の「世の中は何か常なる飛鳥川 (あすかがわ) 昨日の淵ぞ今日は瀬になる」から。
【類義語】
朝に紅顔有りて夕べには白骨と為る
「昨日の淵は今日の瀬」の解説
「昨日の淵は今日の瀬」という言葉は、人の運命や状況がとても予測しづらく、いつ何が起こるか分からない、という意味を持ってるんだよ。
言葉の中に出てくる「淵」は深い水の部分、そして「瀬」は浅くて流れが速い水の部分を意味しているんだ。川の流れは、一日でその景色がガラッと変わることがあるよね。昨日まで深くて穏やかだった場所が、今日には浅くて流れが速い場所に変わったりすることを想像してみて。
それを人生や状況に例えたのがこのことわざ。つまり、昨日まで順調だったことが、今日には困難な状況になったり、逆に昨日まで大変だったことが、今日はすごく楽になったりすることを表しているんだ。
このことわざを知ると、どんな時も油断せず、また落ち込みすぎずに、常に準備して前向きに生きることの大切さを感じることができるよ。
「昨日の淵は今日の瀬」の使い方
「昨日の淵は今日の瀬」の例文
- 昨日の淵は今日の瀬、僕は新聞記者をやっているが、購読者数がどんどん減っているので、十年後には仕事が無くなっているかもしれない。
- 昨日の淵は今日の瀬、昨日まであの家庭は裕福だったのに、投資に失敗して一夜で破産したらしい。
- 昨日の淵は今日の瀬、彼は、浮き沈みの激しい人生を送っていて、一本の映画にできそうな位、波乱万丈だ。
- 昨日の淵は今日の瀬、この商店街は、本当に浮き沈みが激しい店が多くて、店が常に入れ替わり、なかなか定着しない。
- 昨日の淵は今日の瀬、人生は浮き沈みが激しく大変なものだから、私はあなたが疲れた時に帰る場所であるためにずっとここに居ますよ。