【ことわざ】
木を見て森を見ず
【読み方】
きをみてもりをみず
【意味】
物事の一部や小さいことにばかり目がいって、本質や全体が見えていないこと。
【語源・由来】
一本の木だけを注意して森の全体を見ないという、英語のことわざ「You cannot see the wood for the trees.」の訳。
このことわざは、フランス語では「C’est l’arbre qui cache la forêt.」と表します。欧米では、この言い回しが浸透しているという事が分かります。さらにこのことわざの派生で、「葉を見て森を見ず」などと続く場合もあります。これは更に細部に注目しすぎてしまい、ますます全体が掴めなくなっている様を指します。
【類義語】
・木を数えて林を忘れる
・金を攫む者は人を見ず
・鹿を追う者は山を見ず
・獣を逐う者は目に太山を見ず
【対義語】
・鹿を逐う者は兎を顧みず
【英語】
・You cannot see the wood for the trees.
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「木を見て森を見ず」の使い方
僕は本当に美術が苦手なんだ。また今学期も、成績悪かったよ。
美術の時間、私は好きだけどね。絵を描くのが苦手なの?
そうなんだよ。僕はどうしても木を見て森を見ずになってしまって、バランスが悪くなっちゃうんだ。
それなら見方の練習すれば、改善しそうだね。
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「木を見て森を見ず」の例文
- 何も分からず、経理だからといってただお金の動きを追っているだけじゃ、木を見て森を見ずだよ。
- 食べ放題のレストランにいって、最初にカレーライスばかり食べていたらお腹いっぱいにいなって、後から来たメインディッシュのハンバーグを残してしまった。木を見て森を見ずだった。
- この試合の彼の成績はイマイチだったが、彼の通算の成績を見るとどうってことない。木を見て森を見ずで批判をするのはどうかと思う。
- この部署の一人一人は優秀だが、チームとなると協調性に欠ける。リーダーは、木を見て森を見ずではいけない。
- その靴は確かにおしゃれだけど、木を見て森を見ずで、全体的なコーディネートはあまり良くない。