「箕山の節」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
箕山の節
きざんのせつ
【意味】
俗世間から逃れ節操を守ること。
立派なことやと思うわ。
【出典】
「漢書」
【故事】
中国の伝説上の高潔の士許由と巣父の二人が尭帝が天下を獲ろうといったのを断り節操を守ろうと箕山に隠遁し、政治に関与しなかったという故事から。
【類義語】
・潁水に耳を洗う
「箕山の節」の解説
「箕山の節」という言葉、知ってる?これはね、昔の話から来ているんだよ。ある人の名前で、許由(きょゆう)っていう人がいて、彼は有名になったり、たくさんのお金をもらったりすることより、自分の信じることや大切なことをしっかりと守るために、箕山っていう場所に住むことを選んだんだ。
この話は、「漢書」っていう古い本の中の鮑宣伝という部分に出てくるんだ。それで、この「箕山の節」という言葉は、お金や有名になるために、自分の大切に思うことを捨てない人のことを表しているんだよ。
例えば、お仕事をするときに、自分の信じることを大切にして、お金だけのためや有名になるためだけの仕事を選ばない人のことを指して使うことがあるんだね。
「箕山の節」の使い方
「箕山の節」の例文
- 箕山の節を守り社長就任の話は無かったことにしてもらう。
- 幹部候補として迎え入れるというありがたい話をいただくも箕山の節を守り抜く。
- 彼の箕山の節は堅く、誰の説得にも応じない。
- トップアイドルの座を捨て箕山の節を貫く彼女を、週刊誌は執拗に追いかけている。
- 箕山の節を守り表舞台には二度と立たないと宣言する。