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【沽券に関わる】の意味と使い方や例文(慣用句)

【慣用句】
沽券に関わる

「沽券」は「估券」とも書く。

【読み方】
こけんにかかわる

【意味】
体面や信用、値打ちなどに悪影響を及ぼすこと。

「沽券」は地所・家屋の売買、所有を証明する文書。人の値打ち、体面などの意味でも使われることば。

【類義語】
・沽券が下がる

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「沽券に関わる」の使い方

ともこ
健太くん。「さるかに合戦」の「さるかに」を漢字で書くことができる?
健太
うーん。かけないなあ。「さる」ならなんとか書けるかもしれないなあ。
ともこ
健太くん。上級生の沽券に関わるわよ。小学生の低学年に馬鹿にされても文句は言えないわ。
健太
そうだよね。日本人として、漢字はしっかり勉強しないとね。

「沽券に関わる」の例文

  1. いつまでも馬鹿にされ続けていては、健太くんの沽券に関わることになるだろう。
  2. これはわたしたちにとって沽券に関わる問題だ。
  3. 女優である私が船酔いをする姿をさらすなんて沽券に関わること甚だしい。
  4. 給食というと、誰しもまずいと言うし、そう言わなければ沽券に関わると思っているかのように異口同音に評判がわるい。
  5. ガキ大将の私は、涙を見せては沽券に関わると、濡れた瞳を隠すのに四苦八苦しました。
  6. 金のために、顔色が変ったとか、声が浮き浮きしたとあっては、僕の沽券に関わる問題であった。

「沽券に関わる」の文学作品などの用例

いくら猫でも一旦甕かめへ落ちて往生した以上は、そう安っぽく復活が出来る訳のものではない。ページが足らんからとうて、おいそれと甕からい上る様では猫の沽券にも関わる事だから是丈これだけ御免蒙ごめんこうむることに致した。(夏目漱石の『吾輩は猫である』下篇自序より)