「管を巻く」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
管を巻く
【読み方】
くだをまく
【意味】
酒に酔ったときなどに、とりとめのない事や不平不満など訳の分からない事を、ぐだぐだといつまでも際限なく言う事。
「管を撒く」と表すのは誤りですので、注意が必要です。
またこのことわざが刺すのは、酔っ払いのする行為であって、素面の人には使わないので注意が必要です。
またこのことわざが刺すのは、酔っ払いのする行為であって、素面の人には使わないので注意が必要です。
なるほど、だから「またその話か」とか「今日はどれだけ飲んだの?」といったときに使われるんやな。
【語源・由来】
「管」とは、機織りで糸を紡ぐ時に、糸を巻き取るために使う軸の事で、これを「糸繰車」に差して駆動させると「ぶうんぶうん」と単調な機械音が鳴る事から。
その姿が、お酒によって同じ事を延々と、くどくど繰り返し言う人の姿と似ている事から。
【類義語】
・酔いては管巻く
【英語訳】
・to grumble over one’s wine cups.
【スポンサーリンク】
「管を巻く」の解説
カンタン!解説
「管を巻く」という言葉は、元々「くだ」という言葉から連想されてできた表現なんだよ。これは、とりとめもなく、何度も繰り返して話すことや、不平不満をぐちぐちと言い続けることを指す言葉なんだ。
また、泥酔して意識がちょっとおかしくなった状態で、何度も同じことを話すときや、意味不明なことをぼんやりと言っているときにも、この「管を巻く」という表現を使うことがあるよ。
例えば、友達が昨日の怒りを今日もずっと話していて、それを何度も繰り返して話すときや、飲み会で飲みすぎて同じ話を何度もしている友達に対して、「また管を巻いてるよ~」なんて言うことがあるね。
「管を巻く」の使い方
あら、今日はなんだか顔色が悪いわね。というか、目の下のクマがひどいわ。昨晩はあまり寝れなかったのかしら?
そうなんだよ。僕のお父さんは、酒に酔うといつまでもリビングで管を巻くんだ。話し相手が欲しいからって、なかなか寝かせてくれないんだよ。
しっかり相手をしてあげるなんて、親孝行な息子じゃない。お父さんもきっと嬉しいんだと思うわ。
無視して寝ちゃうと次の日機嫌が悪くなるから仕方なくだよ。僕もお酒を飲む様になったら、あんな風になってしまうのかな。
【スポンサーリンク】
「管を巻く」の例文
- 飲み会をするのは良いが、あらかじめお開きの時間を教えて欲しい。ぐだぐだ管を巻くような飲み会は好きでないんだ。
- 彼女は容姿端麗で頭も良い素敵な女性だが、お酒を飲むと管を巻くところがあるのが残念だ。
- 上司はなにもなくても管を巻くためだけに、飲みの席に誘ってくるからなかなか付き合うのが疲れてしまうよ。
- 彼は普段ほとんど不満を漏らさないタイプなのに、お酒が入ると管を巻く様になる。日頃の鬱憤が色々溜まっているようだよ。
- 管を巻くような飲み方はみっともないから、控えた方が良いと思うよ。
また、この表現は泥酔して意味不明なことをぶつぶつ言っている状態を示すこともあるんだ。