【ことわざ】
草を打って蛇を驚かす
【読み方】
くさをうってへびをおどろかす
【意味】
草むらを棒などで打ち、潜んでいた蛇を驚かすことで、何気なくしたことが思いがけない結果を招くこと。またある者を懲らしめることによって他の人を戒めるたとえ。
【語源・由来】
昔、中国に王魯という汚職官吏がおり、民衆は王魯の代わりに部下の賄賂を告発する連判状を書き、王魯に告訴した。訴状を読んだ王魯は、「汝、草を打ったといえども、吾すでに蛇を驚かしむ(お前達は単に草を打ったつもりだろうが、そこに隠れていた蛇(王魯自身)までも驚かせた)」と言って決裁したという、「書言故事」にある故事に基づく。
【類義語】
・打草驚蛇
・藪蛇
・藪をつついて蛇を出す
・草を打って蛇に驚く
【英語訳】
I hit the grass and surprised the snake.
Let sleeping dogs lie.
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「草を打って蛇を驚かす」の使い方

もう、健太くんたら、宿題を忘れたあなたが、先生に宿題の話題を切り出してどうするのよ。草を打って蛇を驚かすようなものじゃないの。

そうだよね。とほほ。ばれないで一日が終わりそうだったのに。僕が、最近宿題多いですよね、なんて、草を打って蛇を驚かすようなことをいったもんだから。先生は宿題を提出させることを忘れていたのに。

本当よ。もう、私は宿題を忘れてないのに一緒にいたから、一緒に怒鳴られたじゃない。

ごめんなさい。
「草を打って蛇を驚かす」の例文
- へたなことをいって、草を打って蛇を驚かすことになったら困るから黙っていることにするよ。
- それ以上の質問を切り出すのは、草を打って蛇を驚かすようなものだからやめておけ。
- 草を打って蛇を驚かせてしまったようで、なにを怒っているのか、お母さんの頭の上の空気には、青い静電気が目に見えるほどくっきりと走っていた。
- 手掛かりを探すために、部下たちに草を打って蛇を驚かせてまわるよう指示を出した。
- はからずも、草を打って蛇を驚かせてしまったようだ。