「君子は器ならず」の意味(出典)
【ことわざ】
君子は器ならず
「器」は、「うつわもの」ともいう。
【読み方】
くんしはきならず
【意味】
人の上に立つ者は一技一芸にかたよらず、広く完全円満であることが大切であるということ。
「器」は、ある一定の用途にだけ役立つものの意。
特定の器物はある特定の用途に使うけど、君子っていうのはどんな場面でもその役割を果たせるみたいなんやな。
一つのことだけじゃなくて、いろんなことができるってすごい!私もそんな風になりたいもんや。
【出典】
「論語」
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「君子は器ならず」の解説
カンタン!解説
「君子は器ならず」っていう言葉は、「論語」っていう古い中国の本に出てくる言葉だよ。これは、君子っていう徳の高い人は、ただ一つの特定の役割や技能だけに特化しているものや、特定の方法や考え方に固執するような人ではない、っていう意味なんだ。
簡単に言うと、たとえば、茶碗はお茶を入れるためのものだし、はさみは紙を切るためのものでしょ? これらは特定の目的のために作られた「器物」だよね。でも、君子はそうじゃない。君子はいろんなことができるし、どんな状況や問題にも適切に対応できるような、とってもバランスの取れた人なんだ。
つまり、「君子は器ならず」っていう言葉は、君子はただ一つのことだけを得意とするような狭い人ではなく、いろんなことを柔軟にこなせる、バランスの良い人だっていうことを教えてくれているんだよ。
「君子は器ならず」の使い方
首相の支持率が低いね。
開成出身で頭がいいだけじゃだめなのよね。
君子は器ならずだね。幅広く秀でていないとだめなんだね。
偏差値だけじゃなく人格も大事よ。
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「君子は器ならず」の例文
- 君子は器ならずというが、容姿が整っているだけでは人の上に立つにふさわしくない。芸能人の政治家デビューに疑問を呈する。
- 仕事ができて徳が高い人じゃないと、君子は器ならずといい、高い地位に適さない。
- 幅広くいろんなことが優れていない人は、君子は器ならずなので君主の器ではない。
- 君子は器ならずというから、多方面で自分を磨く。
- 仕事ができても人徳がないと部下は離れていく。君子は器ならずというから、いろんな点が優れていないといけない。
彼らは多方面にわたる知識や技能を持っており、一つの分野だけでなく、様々な場面でその能力を発揮できるんだ。