「丸い卵も切りようで四角」の意味(類義語・英語訳)
【ことわざ】
丸い卵も切りようで四角
【読み方】
まるいたまごもきりようでしかく
【意味】
同じことでも、話し方、やり方によって受け取られかたが違ってしまいます。ものごとが穏やかで円満にいくこともあるし、逆に角が立つこともあるということ。
ものごとも、言い方ややり方次第でスムーズになったり、トラブルになったりするってことか。これは、コミュニケーションの大切さを教えてくれるんやな。
【類義語】
三味線も弾き方(しゃみせんもひきかた)
物は言いなし事は聞きなし(ものはいいなしことはききなし)
【英語訳】
God in the tongue and the devil in the heart.
「丸い卵も切りようで四角」の解説
「丸い卵も切りようで四角」っていうことわざの由来はね、文字通りの意味だよ。卵はもともと丸い形をしているけど、上手に切り方を工夫すれば四角く見せることができる、っていうことから来ているんだ。
これは、物事の見せ方や取り扱い方によって、違った結果や印象を引き出すことができる、ということを教えてくれるんだよ。つまり、どんなに困難な事態でも、適切なアプローチや考え方を持つことで、うまく解決できる可能性があるってこと。
さらに、「物も言いようで角が立つ」って続けて言うこともあるんだ。これは「物事の言い方一つで、人との関係が良くも悪くもなる」という意味だよ。丸い卵を四角く切るように、どんなに難しい話でも、上手に伝え方を工夫すれば、相手を怒らせずに済む、ということを表しているんだね。だから、これらのことわざは一緒に覚えておくと、物事の見方や対処法について考えるきっかけになるよ。
「丸い卵も切りようで四角」の使い方
「丸い卵も切りようで四角」の例文
- いくら失礼だとしても相手はお客様です。丸い卵も切りようで四角と言います。何を言われても、感情的にならず誠意を持った受け止め方が大切です。
- 難しい相談だったが丸い卵も切りようで四角、なんとか相手の気分を害せずに終えることができた。
- この文書では相手が納得しないでしょう。丸い卵も切りようで四角とも言われますから、構成や表現方法を変えてみましょう。
- 丸い卵も切りようで四角、自ら角を立てていたずらに事を荒立てても誰も得はしない。
まとめ
俳句・川柳は五七五、短歌・狂歌は五七五七七、三味線にのって独特の調子で歌う「都々逸(どどいつ)」の語調は七七七五、リズミカルで陽気な調子です。「丸い卵も切りようで四角、物も言いよで角が立つ」は都々逸では有名です。川柳や都々逸からことわざになったものも多いといいます。これもそのひとつかもしれません。