【ことわざ】
待てば海路の日和あり
「海路」=船旅。「日和」=よく晴れた天気。
【読み方】
まてばかいろのひよりあり
【意味】
今は思うようにいかなくても、あせらずに待っていれば、良いことはそのうちにやってくるということ。
【語源・由来】
海が荒れていて航海ができなくても、待っていれば船を出せるような、いい天気になるということから。
【類義語】
・石の上にも三年
・急いては事を仕損じる
・果報は寝て待て
・棚から牡丹餅
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「待てば海路の日和あり」の使い方
雨が続いて憂鬱(ゆううつ)だな、早く野球の試合ができないかな。
そうね、この天気は続くそうよ。でも待てば海路の日和ありだから。
そうだね。体育館で素振りの練習でもしよっと。
頑張ってね。その気持ちが大事。きっといい結果が出るわよ。
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「待てば海路の日和あり」の例文
- この先の見通しははっきりしませんが待てば海路の日和あり、あせらずに着実に事業を進めていくべきです。
- 待てば海路の日和ありとはいいながら、未だに結果が出ないと不安になります。ここはもう少し辛抱が必要なのかもしれません。
- 父と遊園地にいく約束をしたのに、いつも土日は天気が悪い。待てば海路の日和ありだと父は言っている。
- 待てば海路の日和ありというように、物事がうまくいかないときは、あせらずに良い日がくるのをじっと待つ方がよい。
- 長く不況が続いていましたがやっと良い兆候が出てきました。待てば海路の日和ありですから、これまで蓄積してきたノウハウを生かして、事業拡大のチャンスにしましょう。
- 忍耐とはただ耐えるのではなくて、人の心を育てる肥やしになります。事業でもその時を乗り越えることで力がついてくるのです。待てば海路の日和あり、その時までただ過ごすのではなくて目標を見失わずに努力を続けましょう。
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「待てば海路の日和あり」を英語で言うと?
「待てば海路の日和あり」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Good things come to those who wait.
- 直訳:待つ者には良いことがやってくる。
- 意味:待っていれば良いことが起こる。
It is a long lane that has no turning.
- 直訳:曲がり角がない道なんてあるわけない。
- 意味:長く続くように思える不幸もいつまでも続きはしない。
- 用語:lane:道 / turning:曲がり角
The longest night will have an end.
- 直訳:どんなに長い夜にも終わりがあるものだ。
- 意味:何事にも終わりがあるので辛抱強く待て。
一口メモ
中国の古い話には、天が降らせる恵みの雨のことを甘い露と呼び「甘露」という言葉が出てきます。
この甘露を使用したことわざ「待てば甘露の日和あり」があります。日照りに苦しんでいても耐え忍んでいればやがて甘露のような恵みの雨が降ってくるという意味です。
このことわざの「甘露」を「海路」に転じて「待てば海路の日和あり」とした説もあります。