「鳰の浮き巣」の意味(類義語)
【ことわざ】
鳰の浮き巣
【読み方】
におのうきす
【意味】
世の中が不安定であること。カイツブリの巣は、葦の間などに作られ、水に浮いていて不安定に見える。
ああ、なるほどなあ。つまり、ちょっと風が吹いたら飛んでいきそうな、ぐらぐらしてるような物のたとえやな。みたいな不安定な家とか、心のよりどころがないようなさみしい感じとかを表現するのに使うんやね。
子どもたちも、たとえばプールの浮き輪の上に立ったみたいな、ふわふわして落ちそうな感じを思い浮かべたら、このことわざの意味がピンと来るかもしれへんね。
【類義語】
・葦巣の悔い
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「鳰の浮き巣」の解説
カンタン!解説
「鳰の浮き巣」っていうのは、カイツブリっていう小さな鳥が作る巣のことなんだよ。カイツブリはね、湖や川に生えているアシとか草の間に巣を作るんだけど、この巣が水に浮いているように見えるんだ。昔の人は和歌という短い詩で、この「鳰の浮き巣」を大切な場所がなくてさみしい感じがするもの、って表現したんだよ。
例えば、おうちがなくてどこにも帰るところがないようなかわいそうな動物のことを思い浮かべると、ちょっと悲しいよね。そういう悲しさやかわいそうな気持ちを表すために、「鳰の浮き巣」って言葉を使って、昔の人は詩にして伝えたんだよ。
「鳰の浮き巣」の使い方
首相の出来が悪いから、この国は鳰の浮き巣のようだね。
ぐらぐらね。
ちょっとつついたら崩壊しそうだ。
外国から狙われないと良いけど。
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「鳰の浮き巣」の例文
- 景気が悪くなると凶悪犯罪が増え、鳰の浮き巣のごとく不安定になる。
- 彼がいたから世の均衡が保たれていたが、彼がいなくなった今、鳰の浮き巣の如し有り様だ。
- 鳰の浮き巣みたいなこの世を変えるためには、一人でも多く選挙に行くしかない。
- 鳰の浮き巣できな臭いから、国外に逃亡しようかな。
- 世間が鳰の浮き巣のように不安定だと、物価も不安定になり、余計に世間の人々の心は穏やかではいられなくなる。
和歌では、この巣をもとにして、頼りにならないものや不安定な状況を表すために使われることがあるんだよ。