「老いては子に従え」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
老いては子に従え
【読み方】
おいてはこにしたがえ
【意味】
年をとってからは、何事も子に任せて従ったほうがよいということ。
これは、世代交代の大切さや、リーダーシップの移譲を示してる言葉やね。
本来は三従(幼時は父に、結婚したら夫に、夫の死後は子に従うこと)の教え」の一つで、女性に対する仏教・儒教の教えからきたことばだが、現在は老人のありかたを説いたものとして広く用いられる。いろはがるた(江戸)の一。
【類義語】
・騏驎も老いては駑馬に劣る
・三従
・年寄りと金釘引込む程良い
・年寄りと釘の頭は引っ込むがよい
【対義語】
・老いたる馬は道を忘れず
・老馬の智
・年は寄れども心は寄らぬ
【英語訳】
・Be guided by your children when you are old.
・When old, obey your children.
・When you get old, you had better take your children’s advice.
「老いては子に従え」の解説
「老いては子に従え」っていうことわざはね、年を取った人が、何でも子供に任せて、その子供の意見を尊重した方がいいっていう意味だよ。
たとえば、おじいちゃんおばあちゃんが自分たちのことを全部自分で決めようとせずに、子供や孫に意見を聞いたり、アドバイスをもらったりすることを指すんだよ。
これは特に、新しい技術や流行など、若い世代の方が詳しいかもしれないものについては、おじいちゃんおばあちゃんが自分で全部を決めようとせずに、子供や孫の意見を尊重すると、もっと良い結果が出ることが多いんだ。
このことわざが出てくる「大智度論」はね、仏教の重要な経典の一つで、九九(つくつく)という部分から出てきた言葉だよ。このことわざは、年を重ねて人生の経験を積んだとしても、新しいことを学ぶ姿勢を持ち続けることの大切さを教えてくれるんだよね。
「老いては子に従え」の使い方
「老いては子に従え」の例文
- あと3年で定年退職になるが、老いては子に従えで万事子供たちに任せて、妻と2人でのんびり過ごそう。
- 70歳を迎えた父親がある日、老いては子に従えということわざもあるしお前ももう経営者として独り立ちできるだろう、そう言って全ての事業を私に譲った。
- 老いては子に従えと言うが、それなら自分が老いたと感じるまでは子供に従わなくても良いんだな、と親父が屁理屈をこねていた。