「送る月日に関守なし」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
送る月日に関守なし
【読み方】
おくるつきひにせきもりなし
【意味】
年月が過ぎるのは早いというたとえ。
一度過ぎ去った時間は戻ってこないし、止めることもできないから。それを意識すると、日々をより意味のあるものにできるんやろな。
【語源・由来】
「関守(せきもり)」とは、関所の番人のこと。
月日が過ぎるのを食い止める関守なんていないということから由来。
【類義語】
・光陰に関守なし
・光陰人を待たず
・光陰、矢の如し
・月日のたつのは早いもの
・月日のたつは夢
・歳月、人を待たず
【英語訳】
Time and hour are not tied with a rope.
「送る月日に関守なし」の解説
「送る月日に関守なし」っていうことわざは、時間が過ぎていくのを止めることはできないよ、だから、時間は絶えず前に進んでいくんだ、っていう意味なんだよ。
「関守」っていうのは、昔の日本にあった関所の守りの人のことで、人々が出入りするのをチェックしていたんだ。でもね、時間っていうのは、そんな関守がいても通り抜けていくし、誰もその進むのを止めることはできないんだよ。
だから、このことわざは、時間が絶えず流れていくことを教えてくれて、その時間を大切に生きていこうという意味を含んでいるんだ。例えば、大切な試験に向けて準備する時間は待ってくれないから、しっかりと計画を立てて、一日一日を大切に過ごすことが大事だよ、っていうことを教えてくれているんだよ。
「送る月日に関守なし」の使い方
「送る月日に関守なし」の例文
- まだ小さいと思っていた孫が就職をすることになった。送る月日に関守なしというけれど、本当に早いものだ。
- 小学生だと思っていたら、もう中学生になっていたのか。送る月日に関守なしだな。
- 送る月日に関守なしというけれど、この仕事を始めてもう20年も経ったのか。
- 妻とは出会ったばかりの頃と変わらずに仲がいいけれど、送る月日に関守なし。今年金婚式だなんて驚きだ。
- 恋人と別れたのは、つい最近のことだと思っていたけれど、送る月日に関守なしだ。もう何年も長い時間が過ぎていた。
「送る月日に関守なし」の文学作品などの用例
この国の諺にも、光陰に関守なしと申す通り、とこうする程に、一年あまりの年月は、瞬くひまに過ぎたと思召されい。(芥川龍之介の奉教人の死より)
まとめ
月日というものは、止まることなく過ぎ去っていくものではないでしょうか。
送る月日に関守なしというように、驚くほど早く過ぎてしまいますね。
止まることも、戻ることもない過ぎてしまった時間を、取り戻したいと考えてしまうことがあるのではないでしょうか。
しかし、過ぎたことばかりに目を向けずに、これから迎える月日を大切に使いたいものですね。
このことわざは、時間は無情にも進んでいくという事実を示しているんだ。何かを悔やんでも、時間は過去に戻ることなく進むので、大切なのはその時間をどのように過ごすかということさ。