「恩を以て怨みに報ず」の意味(類義語・対義語)
【ことわざ】
恩を以て怨みに報ず
【読み方】
おんをもってうらみにほうず
【意味】
うらんでいる人に対しても広い心で接し恩義で報いる。
怨み合っても何もええことないし、人と人とのつながりを大切にするためには、この言葉のような心持ちが大切やね。怨んでる人にも優しくするなんて、それはほんまにええ心やな。
【類義語】
・怨みに報ゆるに徳を以てす
・徳を以て怨みに報ゆ
・仇を恩で報ずる
【対義語】
・恩を仇で返す
「恩を以て怨みに報ず」の解説
「恩を以て怨みに報ず」の言葉は、とても深い意味があるんだよ。小学生の君たちにもわかりやすく説明するね。
この言葉は、誰かに悪いことをされたとき、その人に恨みを返すのではなく、逆にやさしくしてあげるという考え方を教えているんだ。
例えば、クラスで誰かにちょっとイジワルされたとしても、それに対して同じようにイジワルしてしまうと、だんだんみんなの関係が悪くなってしまうことがあるよね。
でも、この「恩を以て怨みに報ず」の考え方では、その人に優しくしてあげることで、次第にその人の気持ちも変わって、みんなが仲良くなることができるんだ。
これは、大人になっても、友達や職場での人々との関係でとても大切な考え方なんだよ。人との関係でトラブルが起きた時、怒ったり、仕返しをするのではなく、逆に相手に対してやさしい態度で接することで、もっと良い関係を築くことができるんだ。
みんなも、友達との関係で困ったことがあったら、この言葉を思い出してみて、どうしたらその友達とより良い関係になれるか考えてみようね!
「恩を以て怨みに報ず」の使い方
「恩を以て怨みに報ず」の例文
- 世界中の人が恩を以て怨みに報ずようになったら、世界は平和になるだろう。
- 彼は契約を奪い取ったライバル会社の社員にも、恩を以て怨みに報ずから偉い。
- やられたからやり返す権利があると思ってはいけない。憎しみは憎しみを生むだけだから、恩を以て怨みに報ず。
- 怒りの感情は心身ともに疲弊するので、怒りを捨て恩を以て怨みに報ずようにしている。
- 憎たらしい人に頭を垂れ恩を以て怨みに報ずのは負けではない。人としてまさっている。
復讐を思うのではなく、逆にその人に恩を返すような態度で接すれば、恨みも解消することがあるという意味がある。