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「大男総身に知恵が回り兼ね」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語)
【ことわざ】
大男総身に知恵が回り兼ね
【読み方】
おおおとこそうみにちえがまわりかね
【意味】
体ばかりが大きくて知恵のない人の事。
筋肉ばかりつけても、知恵がついてこないと何も始まらへん、ってことを教えてくれてるんやな。
【語源・由来】
「総身」は、体全体ということを表し、大男は体が大きい分、全身に知恵がいきわたらず、何事にも愚鈍であることをあざけっていった川柳から。
【類義語】
・独活の大木
・大男の殿
・大男の見掛け倒し
・大きな大根辛くなし
【対義語】
・小男の総身の知恵も知れたもの
・小男は総身の知恵もたかが知れ
・山椒は小粒でもぴりりと辛い
・小さくとも針は呑まれぬ
・細くても針は呑めぬ
【英語】
Seldom is a long man wise, or a low man lowly.(背の高い利口者や背の低い謙遜家はめったにいない)
声:音読さん
「大男総身に知恵が回り兼ね」の解説
「大男総身に知恵が回り兼ね」っていう言葉はね、体がすごく大きいけど、頭があまり良くない、つまりちょっとばかな男のことをからかって言うんだよ。
たとえば、学校の体育の授業で、体が大きくて力持ちの男の子がいるとするね。でも、その男の子が数学のテストではいつも点数が悪いとか、授業中にいつも寝ているとか、そういう子を指すんだよ。
このことわざは、体が大きいだけでは何もできない、頭を使う知恵も大事だよって教えてくれているんだね。だから、「大男総身に知恵が回り兼ね」って言う時は、体ばかり大きくて、ちょっと頭が弱いな、と思う人を指すんだよ。
「大男総身に知恵が回り兼ね」の使い方
「大男総身に知恵が回り兼ね」の例文
- 大男総身に知恵が回り兼ねという言葉は彼にとっては例外で、勉強もできるしスポーツも抜群である。
- あいつにどんなに威勢良く迫られたところで、大男総身に知恵が回り兼ねという言葉があるからこちらも落ち着いて挑めばかまわない。
- 強面でいかにも喧嘩の強そうな彼だが、大男総身に知恵が回り兼ねで、口論になると勝った試しが無いらしい。
- 大男総身に知恵が回り兼ねというだろう。僕はこの体格しか武器が無いんだ。
「大男総身に知恵が回り兼ね」の文学作品などの用例
半之丞は誰に聞いて見ても、極人の好い男だった上に腕も相当にあったと言うことです。けれども半之丞に関する話はどれも多少可笑しい所を見ると、或いはあらゆる大男並に総身に智慧が廻り兼ねと言う趣があったのかも知れません。(芥川龍之介の温泉だより より)