「李下に冠を正さず」の意味とは?(類義語)
【ことわざ】
李下に冠を正さず
【読み方】
りかにかんむりをたださず
【意味】
人から疑われるような、まぎらわしい行動は避けよというたとえ。
【類義語】
・李下の冠(りかのかんむり)
・瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず)
・瓜田に履を納れず李下に冠を正さず(かでんにくつをいれずりかにかんむりをたださず)
【英語訳】
He that will none ill do must do nothing that belongs thereto.
Caesar’s wife must be above suspicion.
「李下に冠を正さず」の故事
【故事】
「古楽府(こがふ)」君子行(くんしこう)
「瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず、李下に冠を正さず」
瓜畑(うりばたけ)で履物を履きなおそうとかがむと、瓜を盗もうとしていると人に疑われ、李(すもも)の木の下で冠をかぶりなおせば、李を盗もうとしているのではないかと、人から疑われてしまう。ということから、由来している。
「李下に冠を正さず」の由来は、昔の人々の話から来ているんだよ。
それによると、すもも(李)の木の下を歩いていて、自分の冠(かんむり)が傾いていたとして、その場で直そうとしたら、他の人にはそれがすももを木から盗もうとしているように見える可能性があるんだ。だから、そういう誤解を招くような行動は避けた方が良いという教えから、この言葉が生まれたんだよ。
つまり、「李下に冠を正さず」という言葉は、他人に誤解されるような行動は避けるべきだという意味を持つようになったんだよ。
「李下に冠を正さず」の使い方
「李下に冠を正さず」の例文
- 個人的な付き合いだといっても、休みの日に業者と合うのはやめた方がいいよ。李下に冠を正さずだ。
- テスト前に生徒の個人的な相談に乗ることは、控えたほうがいい。李下に冠を正さずというだろう。