「小を捨てて大に就く」の意味
【ことわざ】
小を捨てて大に就く
【読み方】
しょうをすててだいにつく
【意味】
重要でないものは切り捨てて、重要なもののほうに力を入れる。
一時的な小さな損を受け入れて、大きな成功や目標を達成するために努力することの重要性を教えてくれる言葉や。大局を見て物事を判断することの大事さを示してるんやな。
【類義語】
・大の虫を生かして小の虫を殺す
・一殺多生
「小を捨てて大に就く」の解説
「小を捨てて大に就く」ということわざは、小さな利益や事柄を犠牲にしてでも、より大きな目標や重要なことを選び取るという意味を持っているんだ。これは、長期的な視野で考え、大きな成果や利益を得るためには、一時的な小さな利益や快楽を放棄することが必要だという考え方を表しているんだね。
この言葉は、短期的な小利益に惑わされず、長期的な大きな利益や成功に焦点を合わせることの重要性を教えてくれるよ。たとえば、短期的な利益を追求する代わりに、将来的な大きな目標達成のために努力を続けるという状況がこれにあたる。
「小を捨てて大に就く」ということわざは、目先の小さな利益にとらわれることなく、大きなビジョンや目標を追求することの重要性を強調しているんだ。つまり、長期的な視野で物事を考え、大切な目標に向かって進むためには、時には小さな犠牲を払うことが必要だということを教えているんだね。
「小を捨てて大に就く」の使い方
「小を捨てて大に就く」の例文
- 小を捨てて大に就く、会社の歴史という偉大なものを守るためにリストラをしよう。
- 不況なので、小さな商品開発をやめて、主力商品だけに力を注ごう。これからは、小を捨てて大に就く経営を考える必要がある。
- 小を捨てて大に就く、私には大事な任務があるから君の愚痴なんて聞いていられない。
- 小を捨てて大に就く、この計画のために多少の犠牲が出てもかまわない。
- 小を捨てて大に就く、合唱コンクールで入賞するために音痴な生徒に口パクを指示した。
- 小を捨てて大に就く、この国の活性化のために零細企業の声などきいていられない。
「小を捨てて大に就く」の文学作品などの用例
ひょっとしたら、道誉は、こんどの警衛の途中で、討死の厄にあうかもしれぬ。よし万死に一生をえても、彼の一大厄難はまぬがれ得まい。「惜しい! あれ程な男を、むざと見殺しにするのは」
と、俄に彼は、目さきの小を捨てて、未来の大をつかみにかかっていたものだった。(吉川英治の私本太平記より)
全体の利益のために個々の小さな利益を犠牲にすることの必要性や価値を教えてくれる言葉なんだ。