「高を括る」の意味(類義語)
【慣用句】
高を括る
【読み方】
たかをくくる
【意味】
あなどる。大したことはないとあまく見る。
なるほど、つまり「そんなに大したことないやろ」とか「楽勝やろ」と思ってると、意外とその予測が外れて大変なことになるってことやな。油断大敵やね。
ちゃんと相手や事情を見極めて、適切に対処せなあかんってことや。高を括ると、後で痛い目見るってことをしっかり心に刻まなアカンね。
「高」は、程度。「括る」は、ここでは軽く見ること。
【類義語】
・甘く見る
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「高を括る」の解説
カンタン!解説
「高を括る」ということわざは、何かのことを簡単に見積もって、大したことないと決めつけるって意味なんだ。つまり、物事や人の能力を軽く見て、それほど重要じゃない、簡単にできると予測することを言うよ。
例えば、テストの前に「このテスト、簡単だから勉強しなくても大丈夫!」って思って、全然勉強しないでテストを受けたら、実際は難しくて点数が悪くなっちゃった、なんてことがあるでしょ? それがまさに「高を括る」ってことなんだ。
このことわざは、物事に対して油断したり、過信したりしないで、ちゃんと準備をして、相手を尊重することが大事だって教えているんだよ。何事も、表面だけ見て判断しないで、しっかりと中身を理解してから評価することが大切なんだね。
「高を括る」の使い方
あら、まあ。健太くん。そのけがはどうしたの?
今日、図工の時間に、彫刻を使ったんだけど、先生から簡単な作業だと高を括っているとけがをするぞーって言われていたのに、調子に乗ってしまったんだよね。
調子に乗って、自分の手まで削ったってこと?
そうなんだ。慎重にやるべきだったよ。
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「高を括る」の例文
- 対戦相手は、無名のチームだと高を括っていたら、試合で完敗してしまい、呆然とした。
- 本命の大学の受験の前に、練習用に格下の大学を受けたが、格下と高を括っていたことが仇となり、落ちてしまった。
- 前回圧勝した相手との再戦で、今回も楽勝だろうと高を括っていたら、前より強くなっていたので焦った。
- まだ時間があると高を括ってのんびりしていたら、約束の時間に遅れてしまった。
- こんな店構えなのだから、大した料理は出ないのだろうと高を括っていたら、これがびっくり、丁寧に下ごしらえされたことが伺える、とてもおいしい料理が出た。
- 小学生と将棋をすることになり、手加減してやるかと高を括っていたら、気が付いたら王手を取られていた。
「高を括る」の文学作品などの用例
下人は、始めから、この上にいる者は、死人ばかりだと高を括っていた。それが、梯子を二三段上って見ると、上では誰か火をとぼして、しかもその火をそこここと動かしているらしい。(芥川龍之介の羅生門より)
つまり、物事や相手を過小評価して、油断することの危険性を警告しているんだ。