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「玉となって砕くとも瓦となって全からじ」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
玉となって砕くとも瓦となって全からじ
【読み方】
たまとなってくだくともかわらとなってまったからじ
【意味】
男子たるもの貴重な玉として砕かれるように名誉の死を遂げても、無価値な瓦として生きながらえたいとは思わない。
たとえそれが自分を壊す結果になっても、ただ生き延びるだけのつまらん生活を送るよりは、名誉を守るために全力で戦うことが大切やな。これは、人生における価値観とか、何のために生きていくべきかとか、そういう深いことを教えてくれてるんやな。
【出典】
「北斉書」
【類義語】
・玉砕瓦全
「玉となって砕くとも瓦となって全からじ」の解説
「玉となって砕くとも瓦となって全からじ」っていうことわざはね、誇り高き人は、自分の信念や理想のために全力を尽くして、たとえ壊れてしまっても構わない、それに比べて安全で楽な生活を選んで無意味に生き続けるようなことはしないという意味だよ。
これは、貴重な玉が割れるよりも、ただの陶器が全体として無傷であることの方が価値が低い、という比喩で語られているんだよ。つまり、自分の価値や名誉、尊厳を守るためには、たとえ困難や危険に直面することがあっても、それに立ち向かうべきだという教訓を伝えているんだ。
例えばね、自分の考えが正しいと信じて、それを声高に主張することが難しい状況にあっても、自分の意見を曲げることなく戦う。それがまさに「玉となって砕く」ことなんだよ。それに比べて、「瓦となって全からじ」は、自分の信念を曲げて安全な方を選んで、ただ生きているだけの人を指しているんだよ。
「玉となって砕くとも瓦となって全からじ」の使い方
「玉となって砕くとも瓦となって全からじ」の例文
- 無為な人生を送りたくない。玉となって砕くとも瓦となって全からじというように、若くして死ぬにしても名誉ある死を遂げたい。
- 死を免れて不名誉に生きるより、玉となって砕くとも瓦となって全からじのごとく名誉の死を受け入れたい。
- 玉となって砕くとも瓦となって全からじというから、安全な道を選ぶよりも名誉の道を選ぶ。
- 人の道をはずれてまで長生きしたくない。玉となって砕くとも瓦となって全からじというが、早逝することになっても正しい道を歩みたい。
- 男と生まれたからには名誉を重んじ、玉となって砕くとも瓦となって全からじと考える。