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【2023年最新】座右の銘にしたいことわざ100選(意味・解説付き)

座右の銘一覧

座右の銘」という心の道しるべ、あなたはお持ちですか?

人生とは新しい挑戦、未踏の旅路、奥深い探求、日々の日常といったさまざまな瞬間から成り立っています。それらの瞬間を支え、強さを与えてくれる座右の銘があると、心の中に揺るぎない力が生まれることでしょう。

ことわざ」は、時代や文化を超えて伝わる知恵の結晶です。それぞれのことわざが持つ深遠な意味を解き明かすことで、新たな視点が得られ、日常生活がより豊かなものになるはずです。

この記事では、当サイトが収録している7000語以上のことわざの中から、特に座右の銘にふさわしいと思われるものを100個選び出しました。

今こそ新たな座右の銘を探し、未来への一歩を自信を持って踏み出しましょう。

当サイトに収録したことわざ・慣用句の逆引きは、「逆引き検索一覧」をご覧ください。

座右の銘(ざゆうのめい)とは

座右の銘とは

「座右の銘」とは、人生の道しるべとなる重要な言葉を表現します。

座右」とは、文字通りに解釈すると、座っている場所のすぐ横、すなわち、身近な場所や手を伸ばせばすぐに手が届くところを意味します。「」は一般的に金属や石に刻み込まれた名前や言葉を指します。そのため、「座右の銘」とは、自分が心に刻んで、戒めたり、励ましにしたりする言葉を指すことになります。

なぜ「右」側を指すのかについてはいくつかの説があります。一つは、「右」には「助ける」という意味があるから、という説です。他の説としては、古代中国の皇帝が信頼できる家臣を自分の右側に座らせていたから、または古代中国では右側の位が高かったから、あるいは右利きの人が多いので、右利きにとってすぐ手が届く場所という意味からきているという説もあります。

しかしながら、「座右の銘」は必ずしも物理的な場所に紐づいているわけではなく、むしろ「自分の心に覚えておき、大切にしたい言葉」というより広範な意味合いで用いられます。その言葉は名言や格言、故事からの引用、四字熟語やことわざなど、特別な規定はありません。また、自分が敬愛する人から得た言葉を座右の銘とすることもあります。

以上をまとめると、「座右の銘」は自分の人生を導く重要な言葉で、心に深く刻み込み、大切にしたい言葉のことを指します。何を選ぶかは特に決まっておらず、名言、格言、ことわざ、四字熟語などから自由に選ぶことができます。

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「あ行」の座右の銘にしたいことわざ

青表紙を叩いた者にはかなわぬ(あおびょうしをたたいたものにはかなわぬ)

青表紙を叩いた者にはかなわぬ

【意味】
きちんと学んだ者には敵わない。

ことわざ博士
「青表紙を叩いた者にはかなわぬ」ということわざは、しっかりと学び、知識を深めた人には、なかなか敵うことができない、という意味があるんだ。

その「青表紙」とは、古くから学びの象徴とされてきた四書・五経などの儒学の基本的な書籍を指すんだよ。

助手ねこ
ああ、そやな。それは「しっかり学んだ人には敵わへん」ってことやな。

その「青表紙」っていうのは、昔の重要な教科書みたいなもんやな。なるほどなあ、ちゃんと学ぶことの大切さを教えてくれるんやな、これは。


悪の裏は善(あくのうらはぜん)

悪の裏は善

【意味】
悪と善は表裏一体、悪いことの次には一転して良いことがある。

ことわざ博士
「悪の裏は善」ということわざは、悪と善が表裏一体であり、つまり悪い状況の後には必ず良い状況が訪れるという意味があるんだ。

それは「悪いことばかりは続かない」という希望を示しているのさ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。それは「悪いことの後には、良いことがくる」ってことやな。どんなにつらいことが続いても、それがずっと続くわけやないんやな。

これは、ひとつの希望を教えてくれるんやな、それが「悪の裏は善」ってことわざの意味なんやな。


浅い川も深く渡れ(あさいかわもふかくわたれ)

浅い川も深く渡れ

【意味】
物事の大きさや相手の強さに関わらず、何事も慎重に取り組むべきだというたとえ。

ことわざ博士
「浅い川も深く渡れ」ということわざは、どんなに小さなことであっても、慎重に取り組むべきだという意味だよ。

つまり、物事が見た目よりも簡単そうだからといって、安易に考えずに真剣に対処すべきだという教えなんだ。

助手ねこ
ほんまやな、それは「どんなにちっちゃなことでも、しっかりとやるべき」ってことやな。たとえそれが見た目にはちっちゃくても、安心してばっかりいてはあかんねんてな。大切なことは全力で取り組むべきやな。

これは、うっかり見過ごすような小さいことでも、大事に取り組むことの大切さを教えてくれるんやな。


朝油断の夕かがみ(あさゆだんのゆうかがみ)

朝油断の夕かがみ

【意味】
何事においても始めが肝心ということ。

ことわざ博士
「朝油断の夕かがみ」ということわざは、「何事においても始めが肝心」だという意味があるんだ。

朝から油断して怠けてしまうと、夕方になっても仕事が終わらず、体力も気力も使い果たしてしまう、という教訓が含まれているよ。

助手ねこ
ああ、そうやな。それは「始めが大事」ってことやな。朝からちゃんと仕事に取り組まんと、夕方になってもまだまだ仕事が残ってしまうってことやな。

これは、「まじめに最初から取り組むことの大切さ」を教えてくれるんやな。朝からゆっくりしてたら、夕方になってもまだまだ働かなあかんしな。


合わぬ蓋あれば合う蓋あり(あわぬふたあればあうふたあり)

合わぬ蓋あれば合う蓋あり

【意味】
人や物には、適材適所というものがあるということ。また、男女間で探せば相性の合う相手が見つかるたとえ。

ことわざ博士
「合わぬ蓋あれば合う蓋あり」ということわざは、人や物事には適材適所がある、という意味があるんだよ。

また、これは男女間でも、相性の合う相手を探せば必ず見つかるという意味も含んでいるんだ。

助手ねこ
ああ、そやな。それは「適材適所」や「相性の合う相手がいる」ってことやな。入れ物に合う蓋があるように、人も場所も、自分にピッタリ合うものがあるんやな。

それと同じで、男女間でも、自分にぴったりな相手を探せば、必ず見つかるんやな。これは、「適した相手や場所が必ずある」っていうことを教えてくれてるんやな。


威あって猛からず(いあってたけからず)

威あって猛からず

【意味】
威厳はあるが荒々しくないこと。

ことわざ博士
あってたけからず」ということわざは、威厳がありつつも荒々しさがない人物、つまり、理想的な君子の人格を表しているんだよ。

この言葉は、孔子の人格を称えたものなんだ。

助手ねこ
ほんな、それは「威厳はあるけど、荒々しくない」っていうことやな。

つまり、威厳があっても心優しい、そんな君子みたいな人を表してるんやな。孔子みたいな素晴らしい人の人格を褒めるための言葉なんやな。これは、力を持ってても優しさを忘れずにいることの大切さを教えてくれてるんやな。


謂う勿れ、今日学ばずして来日有りと(いうなかれ、こんにちまなばずしてらいじつありと)

謂う勿れ、今日学ばずして来日有りと

【意味】
今日学ばず明日があるからと言ってはいけないということ。学びは毎日の積み重ねが大事であるという戒め。

ことわざ博士
「謂う勿れ、今日学ばずして来日有りと」、という言葉は、「今日学ばなくても明日があるから大丈夫」と言ってはいけない、という意味だよ。

学びは一日一日の積み重ねが重要だと教えてくれる言葉なんだ。

助手ねこ
なるほどな。つまり、「今日勉強せんでもええやろ、明日もあるし」なんて言っちゃあかんってことやな。勉強っていうのは、毎日コツコツと積み重ねることが大切なんや。

つまり、今日やるべきことを明日に延ばすんじゃなくて、一日一日しっかりと取り組むことの重要さを教えてくれてるんやな。


怒りには則ち理を思い、危うきには義を忘れず(いかりにはすなわちりをおもい、あやうきにはぎをわすれず)

怒りには則ち理を思い、危うきには義を忘れず

【意味】
腹が立った時でも冷静に道理を考え、危機に際して節義を失わないように行動するべきだという教え。

ことわざ博士
「怒りには則ち理を思い、危うきには義を忘れず」ということわざは、自分が怒りにまかせる時でも冷静に事の理理を考え、また危険な状況になったときでも正義を忘れないで行動するように、という教えだよ。
助手ねこ
なるほどな。怒りっぽくなった時でもちゃんと理性を保って冷静に考えろ、あと危険な時でも正しいことを忘れずに行動せなあかんっていう教訓やな。

どんな状況でも理性と正義を忘れずにいることが大事ってことやな。


一芸は道に通ずる(いちげいはみちにつうずる)

一芸は道に通ずる

【意味】
一つの芸道について極めた者は、他の分野にも通じる道理を身につけているということ。

ことわざ博士
「一芸は道に通ずる」ということわざは、一つの技術や芸道を深く学び、その道を極めることで、他の分野にも通じるような普遍的な道理や知識を身につけられる、という意味があるんだよ。
助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「一つのことをしっかり学べば、それが他の色んなことにも役立つ」ってことやな。

例えば、お笑いをやってると、話し方や人を楽しませる技術が身につくから、それが他の仕事でも使えるってわけや。あー、何事も深く学んで、そこから大事なことを掴むのがええんやな。


一日一字を学べば三百六十字(いちにちいちじをまなべばさんびゃくろくじゅうじ)

一日一字を学べば三百六十字

【意味】
一日一字のように少しずつでも毎日怠けず学ぶことで、積もり積もって大きな成果となるということ。

ことわざ博士
「一日一字を学べば三百六十字」ということわざは、毎日少しずつでもコツコツと学ぶことで、一年経つとそれが大きな成果になるという意味だよ。
助手ねこ
なるほどな、それは「ちょっとずつでも毎日やれば、一年後には大きな結果が出る」ってことやな。

たとえば、毎日一字ずつでも新しい漢字を覚えていけば、一年後には結構な数の漢字を覚えてるわけや。小さなことでも毎日続けることが大事なんやな、これは。


有為転変は世の習い(ういてんぺんはよのならい)

有為転変は世の習い

【意味】
この世の現象、ものごとすべては、すべてとどまることなく移り変わっていくというたとえ。
とどまらず移り変わることが、世の常であり、世の中とははかないものである。

ことわざ博士
「有為転変は世の習い」という言葉は、世の中のすべてのものや現象は常に変化し続ける、という意味があるんだよ。

何もかもが止まることなく移り変わり、常に新しく生まれ変わっていくのがこの世界の常だ、ということを教えてくれているんだ。

助手ねこ
そうか、それはつまり、「世の中のものはいつも変わっていく」ってことやな。

何もかもがその場にとどまらず、ずっと動いていくのがこの世の習いってわけや。変化を恐れず、流れに身を任せるのがええんやな。それが自然の摂理やと。


上見ぬ鷲(うえみぬわし)

上見ぬ鷲

【意味】
誰のことも恐れず思うままにふるまうさま。

ことわざ博士
「上見ぬ鷲」という表現は、他の誰をも恐れずに、自由に行動するさまを指すんだよ。

鷲は非常に強い鳥なので、他の鳥を警戒する必要がない。だから空を見上げることもない、ということから来ているんだ。

助手ねこ
なるほどな、それは「他人を気にせず、自由に行動する」ってことやな。

鷲は強いから他の鳥を恐れへんし、気をつける必要もないわけや。自分のやりたいことをやる、自分らしく生きることの大切さを教えてくれる言葉やな。


魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)

魚心あれば水心

【意味】
自分が相手に好意をもてば、相手も自分に好意をもってくれること。自分の心の持ち方しだいということ。

ことわざ博士
「魚心あれば水心」ということわざは、自分が相手に対して好意的な気持ちを持つと、相手もまた自分に対して好意的な気持ちを持つという意味があるんだよ。魚が水に親しむ心を持つなら、水もそれに応える心を持つということなんだ。

ただし、本来の表現は「魚、心あれば、水、心あり」だったのが、時代とともに「魚心、水心」と一語ずつにまとめられた形になっているんだね。

助手ねこ
ほんまにそやな。それは「自分が相手に優しくすれば、相手も自分に優しくしてくれる」ってことやな。

自分の気持ちがどうあるかで、相手の反応も変わるわけや。魚が水に親しむように、人と人との関わりも自分からの気持ちが大切なんやな、ってことを教えてくれてるんやな。


内に誠あれば外に形る(うちにまことあればそとにあらわる)

内に誠あれば外に形る

【意味】
誠意があれば自然と発言や行動に現れるものだということ。

ことわざ博士
「内に誠あれば外に形る」ということわざは、人の心の中に誠実さや本当の気持ちがあれば、それは自然と言葉や行動に現れる、という意味があるんだよ。
助手ねこ
なるほど、それは「心の中で本当に思ってることは、自然と行動や言葉に表れてくる」ってことやな。

心がきちんとしてれば、それは周りにもバレバレなんやな。うそをつくのも難しいわけや。だから、まずは心を正すことが大事ってことやな。


馬に乗るとも口車に乗るな(うまにのるともくちぐるまにのるな)

馬に乗るとも口車に乗るな

【意味】

馬に乗っても被害は何もないが、口先だけの巧みな言いまわしに乗るとだまされることになるから注意するべきだということ。

ことわざ博士
「馬に乗るとも口車に乗るな」ということわざは、馬に乗るのは危険がないけれど、人の巧みな話術に乗ってしまうと騙されてしまうことがあるという警告が込められているんだよ。
助手ねこ
ああ、それは「うまい話には気をつけろ」ってことやな。

馬に乗る分には大丈夫やけど、口先だけの甘い話に乗ってしまうと、結局は騙されることになる可能性があるってわけやな。耳を貸さずに冷静になることが大事やな。


得手に帆を揚げる(えてにほをあげる)

得手に帆を揚げる

【意味】
自分の得意とすることを行う好機に恵まれ、張り切って物事を行うこと。

ことわざ博士
「得手に帆を揚げる」ということわざは、自分の得意なことを生かす最適なタイミングに出会い、それを全力で取り組む様子を表現しているんだ。
助手ねこ
なるほど、これは船にたとえた言葉やな。船は向かい風の時には帆を揚げられないから、風向きを待って、追い風の時になったら全力で帆を揚げて進むわけやな。

それと同じように、自分の得意なことを活かせるチャンスが来た時には、全力で取り組むべきやな。


縁あれば千里を隔てても会い易し(えんあればせんりをへだててもあいやすし)

縁あれば千里を隔てても会い易し

【意味】
縁があれば遠く離れた人と夫婦になり、深いつきあいをすること。

ことわざ博士
「縁あれば千里を隔てても会い易し」ということわざは、運命的な繋がりがある人とは、どれだけ距離が離れていても結ばれ、深い関係を築くことができる、という意味があるんだよ。
助手ねこ
なるほどな。つまり、「運命の人とはどんなに遠くても結ばれる」ってことやな。

たとえば、ものすごく遠くに住んでる人でも、縁があれば夫婦になったり、仲良くなったりすることができるんやな。これは、大切な人との出会いは運命に左右されるっていうのを教えてくれるわけやな。


焔焔に滅せずんば炎炎を若何せん(えんえんにめっせずんばえんえんをいかんせん)

焔焔に滅せずんば炎炎を若何せん

【意味】
災いは小さいうちに何とかするべきだという教え。

ことわざ博士
「焔焔に滅せずんば炎炎を若何せん」ということわざは、問題や困難は小さなうちに対処しないと、大きくなって手に負えなくなる、という教えだよ。

「焔焔」はまだ小さな火、「炎炎」は大きくなった火を表しているんだ。

助手ねこ
あー、それはつまり、「問題は小さいうちに対処しとけ」ってことやな。始まったばかりの小さい火でも、放っておくと大きな火事になるやろ?それと同じで、問題も小さいうちにしっかりと解決しとかないと、大変なことになってしまう可能性があるってことやな。

これは、「問題に早めに対処する大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。


縁に連るれば唐の物を食う(えんにつるればとうのものをくう)

縁に連るれば唐の物を食う

【意味】
縁があれば思いがけないものとつながることのたとえ。

ことわざ博士
「縁に連るれば唐の物を食う」ということわざは、予想もしない繋がりがある人とは、想像もつかないような経験ができる、という意味があるんだ。

「唐」は古い時代の中国を指していて、遠くの地のものが手に入ることからこの表現が生まれたんだよ。

助手ねこ
ああ、それはつまり、「予想外のつながりで新しい体験をする」ってことやな。

例えば、普通は食べられない遠い国の食べ物でも、特定の人との縁があれば食べることができるっていう意味やな。これは、「人との繋がりが新しい体験を生む」ってことを教えてくれてるんやな。


縁と浮世は末を待て(えんとうきよはすえをまて)

縁と浮世は末を待て

【意味】
良縁とチャンスは焦らずじっくり待つと良い。

ことわざ博士
「縁と浮世は末を待て」ということわざは、良い縁やチャンスに出会うためには焦らず、しっかりと待つべきだという意味があるんだ。
助手ねこ
ああ、それはつまり、「良いチャンスと人との出会いは、焦らず待つべき」ってことやな。すぐに結果を求めずに、じっくりと時間をかけて待つんやな。

これは、「焦らずに待つことの大切さ」を教えてくれる言葉やな。


王侯将相寧んぞ種あらんや(おうこうしょうしょういずくんぞしゅあらんや)

王侯将相寧んぞ種あらんや

【意味】
努力次第で成功し出世することができるということ。

ことわざ博士
「王侯将相寧んぞ種あらんや」ということわざは、大切なのは家系や血筋ではなく、その人がどれだけ努力するかで成功が決まる、という意味があるんだ。

「王侯」や「将相」は高い地位を表していて、そのような地位に就くのは自分の才能や努力による、と言っているんだよ。

助手ねこ
あー、それは「地位や成功は、血筋や家系よりも自分の努力次第」ってことやな。自分の頑張り次第で、大きな成功も夢じゃないってことを教えてくれてるわけやな。

才能や努力があれば、王や将軍にもなれるっていう、自分を信じて頑張ることの大切さを説いてるんやな。


大嘘は吐くとも小嘘は吐くな(おおうそはつくともこうそはつくな)

大嘘は吐くとも小嘘は吐くな

【意味】
大きな嘘は信じてもらえないから害が少ないが、小さな嘘は信じてもらえやすく害が大きくなるからついてはいけない。

ことわざ博士
「大嘘は吐くとも小嘘は吐くな」ということわざは、大きな嘘は信じてもらえないので結果的には害が少ないが、小さな嘘は信じてもらいやすいため、結果的には問題が大きくなる可能性があるという警告があるんだ。
助手ねこ
つまり、「小さな嘘はつかん方がええ」ってことやな。大きな嘘は、そもそも信じてもらえへんから大した問題にならへんけど、小さな嘘は信じてもらえるから、結果的に大きなトラブルに発展する可能性があるんやな。

これは、「どんなに小さな嘘でもついてはいけない」っていう教えやな。


驕る平家は久しからず(おごるへいけはひさしからず)

驕る平家は久しからず

【意味】
栄華を極めて勝手なふるまいをする人は長くその身を保つことができない。

ことわざ博士
「驕る平家は久しからず」とは、栄華を極めて自由気ままにふるまう人は、長期間その立場や状況を維持することは難しい、という意味だよ。
助手ねこ
なるほど、つまり「調子に乗って勝手なことをすると、長続きしない」ってことやな。

一時的に成功しても、それを誇りに思い高ぶってしまうと、結果的には長く続かへんってことを教えてくれてるんやな。大事なのは、謙虚さや自己管理やな。


己を責めて人を責むるな(おのれをせめてひとをせむるな)

己を責めて人を責むるな

【意味】
他人の落ち度を責める前に自分を顧みた方が良いということ。

ことわざ博士
「己を責めて人を責むるな」という言葉は、他人の過ちを指摘する前に、まず自分自身の行動や考え方を反省し、自己を見つめ直すべきだという意味があるよ。

これは徳川家康の遺訓から来ているんだ。

助手ねこ
あー、そやな。それは「人のことを責める前に、まず自分のことを見つめ直す」ってことやな。

他人の失敗を指摘する前に、自分の行動を見直すことが大事なんやって、教えてくれてるんやな。うーん、自分自身を省みること、それが大事なんやな。


温良恭倹譲(おんりょうきょうけんじょう)

温良恭倹譲

【意味】
おだやかな気性で素直でうやうやしく慎ましく控えめであること。

ことわざ博士
「温良恭倹譲」という言葉は、穏やかで親切な態度を保ち、謙虚で控えめな心持ちでいることを意味しているんだよ。

これは、孔子の弟子である子貢が、孔子の対人態度を表現した言葉なんだ。

助手ねこ
うん、うん。「温良恭倹譲」は、穏やかで優しく、謙虚で控えめな性格を持つことを指しているんだな。

孔子がそういう性格で、それを見習うべきだっていう教えがこの言葉に込められているんだよ。それが素敵な人間性やで。

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「か行」の座右の銘にしたいことわざ

甲斐無き星が夜を明かす(かいなきほしがよをあかす)

甲斐無き星が夜を明かす

【意味】
病弱な人は健康に気を付けるため、頑強な人よりも長生きするということ。

ことわざ博士
「甲斐無き星が夜を明かす」ということわざは、弱々しい星が一晩中輝き続けるように、病弱な人が自分の健康に気を使い、その結果頑丈な人より長生きすることを言っているんだよ。
助手ねこ
なるほどな。それは「病弱な人が自分の健康を大切にして、元気な人より長生きする」ってことやな。弱そうに見えても、自分のことを大切にすれば、意外と長持ちするんやな。

星みたいに、ちっちゃくても一晩中キラキラ輝き続ける力があるんや。


顔で笑って心で泣く(かおでわらってこころでなく)

顔で笑って心で泣く

【意味】
顔は笑っているが、心の中では悲しみでいっぱいで涙を流すこと。また、悲しみを表情に出さず、笑顔で人に接すること。

ことわざ博士
「顔で笑って心で泣く」ということわざは、外見上は笑っているけれど、心の中では悲しみでいっぱい、という状況を表しているんだよ。

これは、自分の心の中の苦しみや悲しみを他人に見せず、笑顔で人々と接する様子を描いているんだ。

助手ねこ
ああ、それって「笑顔を見せてるけど、心の中では泣いてる」ってことやな。

笑ってても、心の中は悲しんでいることもあるんやな。表面と内面が違うこともあるから、人の心は見えないから難しいわな。笑ってる人がいても、ちゃんと気を使って接しなあかんね。


掛かるも引くも折による(かかるもひくもおりによる)

掛かるも引くも折による

【意味】
どんなことにも進退にはタイミングがあるということ。

ことわざ博士
「掛かるも引くも折による」ということわざは、どんな行動を取るにも、進むのか引くのかはその状況やタイミングによる、という意味があるんだよ。

これは、敵を攻めるのも、また退くのもその時の状況やタイミングをしっかり見るべきだと示しているんだ。

助手ねこ
なるほどな。それは「進むも引くもタイミング次第」ってことやな。時には思い切って進むことも大切やけど、その逆に時には引くことも大事。

その判断はその場の状況やタイミングをよーく見て決めなあかんねんてな。全部同じことやりゃあいいってもんでもないんやな。


貸し借りは他人(かしかりはたにん)

貸し借りは他人

【意味】
家族間でも金銭の貸し借りをすると、他人同様の冷えた関係になってしまうということ。金銭の貸し借りは家族間でも他人に対して同様きちんとすべきということ。

ことわざ博士
「貸し借りは他人」ということわざは、家族であってもお金の貸し借りをすると、それが原因で関係が冷めてしまう可能性があるという警告なんだよ。

それに、お金の貸し借りは家族間でも他人と同様にきちんと行うべきとも教えているんだ。

助手ねこ
ほんなことやったら、それは「金の貸し借りは家族でもちゃんとやらなあかん」ってことやな。親戚や親子でも金の貸し借りはある意味他人と同じやってこと。

適当になると、お金の問題で気持ちがぎくしゃくしてしまうからな。それに、貸したり借りたりする時は、ちゃんとルールを守るのが大事なんやな。


勝てば官軍、負ければ賊軍(かてばかんぐん、まければぞくぐん)

勝てば官軍、負ければ賊軍

【意味】
勝った方はすべて正しいとされ、負けた方はすべて悪いとされるたとえ。短く、「勝てば官軍」として使われることが多い。

ことわざ博士
「勝てば官軍、負ければ賊軍」ということわざは、戦いに勝つとその人たちの行動は全て正しいと見なされ、反対に負けると全てが悪いとされる、という社会の傾向を表しているんだよ。

よく「勝てば官軍」と短く使われることもあるんだ。

助手ねこ
そうやな、それは「勝った者が全てを制す」ってことやな。

勝つとなんでも許されて、負けるとなんでもダメになるっていう、世間の厳しい掟を表してるんやな。結果が全てや、ってことを教えてくれる言葉なんやで。


騏驥の跼躅するは駑馬の安歩に如かず(ききのきょくちょくするはどばのあんぽにしかず)

騏驥の跼躅するは駑馬の安歩に如かず

【意味】
優秀な人でも怠ければ、凡人でも努力し続ける人にはかなわない。

ことわざ博士
「騏驥の跼躅するは駑馬の安歩に如かず」ということわざは、才能があっても怠けていると、そこそこの才能の人でも、一生懸命努力を続けている人には敵わない、という意味があるんだよ。
助手ねこ
そうか、それは「才能ある人でも怠けてたら、普通の人でもコツコツ努力してる人にはかなわへん」ってことやな。

速い馬でも怠けていたら、遅い馬でもちゃんと歩いてる方が得やってわけや。才能だけじゃなくて、努力の大切さを教えてくれる言葉なんやな。


雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)

雉も鳴かずば撃たれまい

【意味】
言わなくてよいことを言ってしまったために、よくないことがおこるということ。

ことわざ博士
「雉も鳴かずば撃たれまい」ということわざは、必要のないことを言わなければ、問題が起きないという意味だよ。

無駄な発言や行動は、予想外のトラブルを引き起こす可能性があるという警告の言葉なんだ。

助手ねこ
そうなんや、それはつまり、「口をつぐんでいればトラブルにならん」ってことやな。

余計なこと言うからトラブルになるんやな。雉も黙っていれば狩られへんってことやもんな。要は、要らんことは言わんことがトラブルを避ける秘訣やな。


昨日は今日の昔(きのうはきょうのむかし)

昨日は今日の昔

【意味】
一日前のことでも過去のことであるということ。

ことわざ博士
「昨日は今日の昔」ということわざは、時間が経つのは非常に速く、わずか一日前のことでもすでに過去となってしまう、という意味だよ。

これは時間の流れの速さを表現しているんだ。

助手ねこ
ほんまにそうやな、「昨日は今日の昔」は、一日一日を大切にせんとあっという間に時間が過ぎてしまうんやな。

昨日のことでももう過去やで。時間がどれだけ早く流れていくかを教えてくれる言葉やな。


金の卵を産む鵞鳥を殺すな(きんのたまごをうむがちょうをころすな)

金の卵を産む鵞鳥を殺すな

【意味】
目先の利益にとらわれ、大局を見誤る愚かさを戒めることば。

ことわざ博士
「金の卵を産む鵞鳥を殺すな」は、短期的な利益を追求して長期的な利益を見失わないようにという警告の言葉だよ。

これはイソップ物語の一つから来ていて、男が毎日金の卵を産む鵞鳥を殺してすぐに金を手に入れようとしたが、結果的には全てを失ってしまうという話を元にしているんだ。

助手ねこ
まさしく、「金の卵を産む鵞鳥を殺すな」は、目先の利益ばかりを見て長期的な利益を見失うな、っていう警告やな。

これはイソップ物語の一つで、金の卵を産む鵞鳥のお腹には大量の金があると勘違いした男が、その鵞鳥を殺してしまい、結局何も得ることができなかったって話から来てるんや。


釘の曲がりは鉄鎚で直せ(くぎのまがりはかなづちでなおせ)

釘の曲がりは鉄鎚で直せ

【意味】
悪癖や悪習は厳しく直せということ。

ことわざ博士
「釘の曲がりは鉄鎚で直せ」は、誤った行動や悪い習慣は厳しく指摘し訂正すべきだという意味だよ。それは曲がった釘を直すには力を入れて叩かなければならないということから来ているんだ。
助手ねこ
「釘の曲がりは鉄鎚で直せ」っていうのは、悪い習慣や間違った行動は厳しく叱って直すべき、っていう意味やな。これは曲がった釘を直すためには、思い切り叩く必要がある、っていうことから来てるんや。

癖ある馬に能あり(くせあるうまにのうあり)

癖ある馬に能あり

【意味】
癖のあるものには必ず何らかの取柄がある。

ことわざ博士
「癖ある馬に能あり」ということわざは、一見困った癖があるように見えるものでも、その中には大切な特性や長所がある、という意味だよ。

つまり、見た目や表面的な問題だけで判断せず、深く理解しようとすることの大切さを教えているんだ。

助手ねこ
あー、そういうことか。それはつまり、「癖があるからといってすぐに判断せんで、その癖にも何か良いところがあるかもしれへん」ってことやな。

一見、手ごわそうな馬でも、それが意外と速く走るかもしれんし、見た目だけで判断せんで、ちゃんとその中身を見ることが大切やな。


口あれば京へ上る(くちあればきょうへのぼる)

口あれば京へ上る

【意味】
やる気があればできないことはない。

ことわざ博士
「口あれば京へ上る」ということわざは、自分の口を使って質問したり、助けを求めたりすることで、どんな困難な目標でも達成できる、という意味だよ。

つまり、やる気と行動力があれば、できないことはないと教えてくれているんだ。

助手ねこ
ほーなるほど、それはつまり、「やる気さえあれば、なんでもできる」ってことやな。ちょっと困ったときでも、自分で頼んだり、質問したりすれば、道は開けるんやな。

これは、「自分の口を使って行動することの大切さ」を教えてくれてるわけやな。


君子は器ならず(くんしはきならず)

君子は器ならず

【意味】
人の上に立つ者は一技一芸にかたよらず、広く完全円満であることが大切であるということ。

ことわざ博士
「君子は器ならず」ということわざは、リーダーや優れた人物は特定のスキルに限定されず、多方面にわたって知識や能力を持つべきだ、という意味だよ。

つまり、一つのことだけを追求するのではなく、広い視野を持って全体を理解しようとすることが大切だと教えてくれているんだ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。それは、「一つのことだけに偏らずに、色んなことを知っておくべき」ってことやな。

トップに立つ人は特に、ひとつのことだけでなく、いろんなことを広く深く理解することが大切なんやな。これは、「バランスの良い知識と経験」を持つことの大切さを教えてくれてるんやで。


経師は遇い易く人師は遇い難し(けいしはあいやすくじんしはあいがたし)

経師は遇い易く人師は遇い難し

【意味】
経書の解釈を教えてくれる師に出会う機会は多いが、人が歩むべき道について教える師には滅多に出会えない。

ことわざ博士
「経師は遇い易く人師は遇い難し」ということわざは、書物から知識を教えてくれる人はたくさんいるが、人間としての道徳や行動の指南を教えてくれるような人にはなかなか出会えない、という意味だよ。

つまり、人生の本当に大切な部分を指導してくれる人は希少だということを示しているんだ。

助手ねこ
そうか、それは「知識を教えてくれる人はいくらでもおるけど、人としての大事なことを教えてくれる人はなかなかおらん」ってことやな。

本の知識を教えるのは簡単やけど、人生の道しるべになるような人に出会うのは難しいんやな。これは、人間としてどうあるべきかを教えてくれる師を見つけるのが大切やと教えてくれてるんやな。


健全なる精神は健全なる身体に宿る(けんぜんなるせいしんはけんぜんなるしんたいにやどる)

健全なる精神は健全なる身体に宿る

【意味】
身体が健康であれば、精神も健康であるというたとえ。精神と肉体とは一体であるということ。

ことわざ博士
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」とは、肉体が健康であると精神も健康になるという意味だよ。これは、心と体は一つで、互いに影響を与え合うという考えを示しているんだ。

この言葉はローマの詩人ユベナリスが書いた「風刺詩」から引用され、日本でもよく使われるようになったんだ。

助手ねこ
なるほどな、それは「体が元気やと心も元気になる」ってことやな。体と心はつながってて、お互いに助け合ってるんやっていうわけやな。これは、健康な体を保つことが大切やと教えてくれてるんやな。

それにしても、まさかローマの詩人の言葉がここまで広まるとはなぁ、面白いもんやな。


賢を見ては斉しからんことを思う(けんをみてはひとしからんことをおもう)

賢を見ては斉しからんことを思う

【意味】
優れた人に会い、自分もそうなる努力をしたいと思うこと。

ことわざ博士
「賢を見ては斉しからんことを思う」ということわざは、素晴らしい人を見て、自分もそのようになりたいと思い、そのための努力をしようとする意思を表すんだよ。
助手ねこ
ああ、なるほどな。それは「ええ人見て、自分もそうなりたいと思う」ってことやな。目の前のすごい人を見て、自分もそうなりたいと思う気持ち、そして、それに向かってがんばろうという気持ちを表してるわけやな。

これは、人から学ぼうとする姿勢を教えてくれてるんやな。


倹以て廉を助くべし(けんもってれんをたすくべし)

倹以て廉を助くべし

【意味】
欲ばらず正しく生きるには、質素倹約の暮らしを心がけるのが良い。

ことわざ博士
「倹以て廉を助くべし」ということわざは、適切に、正直に生きるためには、質素で節約の精神を持つことが重要だ、という意味があるんだよ。
助手ねこ
ああ、それはつまり、「ちゃんと正しく生きるためには、お金を無駄遣いせんと質素に暮らすのがええ」ってことやな。ムダな出費をせんとこっちゃ、そうすれば、正直に生きられるってことやな。

これは、節約の大切さを教えてくれる言葉やな。


恋は仕勝ち(こいはしがち)

恋は仕勝ち

【意味】
恋は周りのことはお構いなしに、積極的に自分から仕掛けた方がうまくいくということ。

ことわざ博士
「恋は仕勝ち」という言葉は、恋愛に関しては周りを気にせずに、自分から積極的に行動を起こす方が成功しやすいという意味があるんだよ。
助手ねこ
あー、それはつまり、「恋は自分からアタックした方が上手くいく」ってことやな。

周りのことを気にせず、自分から動いた方がええんやな。恥ずかしいとか言ってたって、恋愛は動かんとダメやってことを教えてくれるわけやな。


後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)

後悔先に立たず

【意味】
すでにしてしまったことを、後から悔やんでもどうにもならないということ。また、取り返しがつかないので、最初からよく考えて行動しようというときにも使う。

ことわざ博士
「後悔先に立たず」ということわざは、すでに行なった行動を後から悔やんでも取り返しはつかない、だから最初から考慮深く行動すべきだという意味なんだ。

これは、思慮深く行動し、後悔を避けるための警告として、また、期待通りの結果が得られず反省する際の教訓としても用いられるよ。

助手ねこ
つまり、「後悔先に立たず」ってことわざは、「後から悔やんでも、もう過ぎたことは戻らんから、行動する前によく考えとけよ」っていう意味なんやな。

失敗してから反省するのも大切やけど、その前にきちんと考えてから行動した方がええってことを教えてくれてるんやね。


攻撃は最大の防御(こうげきはさいだいのぼうぎょ)

攻撃は最大の防御

【意味】
積極的に攻めることが一番の防御であるということ。攻撃できるということは相手より優位ということで、守る必要もないということ。

ことわざ博士
「攻撃は最大の防御」ということわざは、自分から積極的に行動を起こすことが、実は自分を守る一番の方法である、という意味があるんだよ。
助手ねこ
なるほどな、つまり「自分から攻めて行くことが、一番の防御になる」ってわけやな。

待ってても、おそわれるだけやから、こっちから動いた方が強いってことやな。これは、「自分から行動することの大切さ」を教えてくれる言葉やな。


虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)

虎穴に入らずんば虎子を得ず

【意味】
虎の子を捕らえるには虎のいる洞穴に入らなければならないように、危険を冒さなければ大きな利益や成功は得られないということ。

ことわざ博士
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざは、大きな成功や利益を得るためには、それなりの危険や困難に立ち向かわなければならない、という意味があるんだよ。
助手ねこ
ああ、そやな。それは「危険を冒さないと、大きな成功は得られへん」ってことやな。

たとえ、怖い虎の穴に入るようなリスクを取らなあかんときでも、それが成功への道やと勇気を出して進むことの大切さを教えてくれるんやな。

「さ行」の座右の銘にしたいことわざ

触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)

触らぬ神に祟りなし

【意味】
よけいな物事に関係しなければ、わざわざ禍を招くこともないということ。

ことわざ博士
「触らぬ神に祟りなし」ということわざは、物事に関与しなければ、それによる災厄は訪れないという意味だよ。

要するに、無用に面倒な事柄に手を出すな、と助言しているんだ。

助手ねこ
つまり、なんやかんや言われても、関わらなければトラブルに巻き込まれることはないってことやな。自分に関係ないことは、よけいに手を出さない方がええってことやろうな。

わざわざ火薬庫に火をつけに行くようなものやし、災いを自分から招き込むのも嫌やしな。


三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)

三人寄れば文殊の知恵

【意味】
凡人がひとりで考えても、良い考えや案は浮かばないが、三人集まって相談することで、文殊菩薩もんじゅぼさつという知恵を司る神様のような、よい知恵がうかぶということ。

ことわざ博士
「三人寄れば文殊の知恵」ということわざは、ひとりで考えているよりも、みんなで集まって相談した方が、より良いアイデアや知恵が出るという意味があるんだよ。
助手ねこ
ああ、そうか。つまり「ひとりで考えるよりも、みんなで相談した方がいい」ってことやな。

みんなで考えれば、なんとか知恵を司る神様みたいな、ええ案が出てくるんやな。これは、「一緒に考え、協力することの大切さ」を教えてくれる言葉やな。


親しき仲にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり)

親しき仲にも礼儀あり

【意味】
とても親しく仲の良い関係であっても、礼儀は守るべきであり大切なことであるというたとえ。なれなれしくなると、それが喧嘩のもとになるので、親しいからとあまえてはいけない。

ことわざ博士
「親しき仲にも礼儀あり」ということわざは、どんなに親しい関係でも、礼儀を守ることが大切であるという意味があるんだよ。

親しすぎて無礼になってしまうのは、問題を引き起こす可能性があるから注意が必要なんだ。

助手ねこ
ああ、そうやな。それは「親友でも礼儀を忘れちゃあかん」ってことやな。なんでもかんでも自由すぎると、けんかのもとになるからな。親しいからって、ええかげんになっちゃあかんってことやな。

つまり、親しい仲でも礼儀を大事にすることが大切やと教えてくれてるんやな。


少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)

少年老い易く学成り難し

【意味】
月日のたつのは早く、年若い者もすぐに年をとってしまうが、学問のほうは成就しにくい。若いうちに時間を無駄にしないで勉強すべきことをいう。

ことわざ博士
「少年老い易く学成り難し」ということわざは、時は早く過ぎ去り、年齢は増えていくが、一方で学問や知識を身につけることはそれほど簡単なことではないという意味があるんだよ。

つまり、若いうちにしっかりと学ぶことの重要性を教えてくれているんだ。

助手ねこ
そやな、つまり「年はとるのに勉強はなかなか身につかへん」ってことやな。時間はあっという間に過ぎていくけど、学問や知識を身につけるのは時間がかかるんやな。

だから、若いうちからちゃんと勉強せなあかんっていう教えやな。ホンマ、時間は金なんやな。


将を射んと欲すれば先ず馬を射よ(しょうをいんとほっすればまずうまをいよ)

将を射んと欲すれば先ず馬を射よ

【意味】
大きな目標を達成するためには、周辺のものから手にいれることが先決だというたとえ。相手を説得するためには、相手が信頼している人を先に説得するべきだということ。

ことわざ博士
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」ということわざは、大きな目標を達成するためには、まずその周辺の重要な要素を掌握することが先決だという意味があるんだよ。

また、人を説得するためには、その人が信頼している他の人を先に説得することが大切、とも言えるんだ。

助手ねこ
なるほどな、つまり、「大きな目標に取り組む前に、まずはその周りの大切な部分を手中におく」ってことやな。

説得しようと思う人がいるなら、その人が信頼してる人を先に味方につけるのがええってことやね。これは、成功のための戦略やな。まさに、大事なことはちゃんと順序を守ることやな。


初心忘るべからず(しょしんわするべからず)

初心忘るべからず

【意味】
物事を始めたばかりの頃の、真剣で謙虚な気持ちを忘れるなというたとえ。何事も最初に始めた頃の気持ちを忘れずに、すなおな気持ちで取り組むべきだということ。

ことわざ博士
「初心忘るべからず」のことわざは、物事を始めた当初の、純粋で謙虚な気持ちや熱意を忘れてはならないという意味があるんだよ。

いつでも最初に挑戦したときの気持ちを思い出し、それを忘れずに、真剣かつ素直な心で取り組むべきだという教訓なんだ。

助手ねこ
なるほどな、「初心忘るべからず」って、最初に始めたときのあの純粋な気持ちや熱意を絶対に忘れるなってことやな。

いつでもその時の気持ちを思い出して、それを大切に持ち続けながら、誠実に取り組むんやな。これは、目標を達成するための大事な心の持ち方やね。


人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)

人事を尽くして天命を待つ

【意味】
全力を出し尽くしてやれるだけのことはやったのだから、結果がどうなろうと天の意志に任せるしかないという心境をいったもの。

ことわざ博士
「人事を尽くして天命を待つ」のことわざは、全力で可能な限りのことをしてから、その結果がどう出ようともそれは天の意志に委ねる、という心情を表現しているんだよ。

自分のできることはすべてやりきった上で、結果は運命に任せるしかないという姿勢なんだ。

助手ねこ
全力で自分がやれることは全部やって、あとは結果がどう出るかは天の意志に任せるという感じやな。

自分ができることはすべてやった、それ以上はもうどうすることもできへん。結果は運命に任せるしかないっていう考え方やね。


好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)

好きこそ物の上手なれ

【意味】
好きなことは一生懸命取り組み、工夫したり勉強したりするのでおのずと上達するというたとえ。好きであることが、上手になるためのよい条件になるというたとえ。

ことわざ博士
「好きこそ物の上手なれ」ということわざは、自分が好きなことに対しては一生懸命取り組み、その結果自然と上達するという意味だよ。

好きという情熱が、技術を磨くための素晴らしい原動力になるんだね。

助手ねこ
好きなことには一生懸命になるから、それ自体がうまくなるんやってことやな。

自分が好きなものに対する情熱が、上手になるための大きな力になるっていう考え方やね。


急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんじる)

急いては事を仕損じる

【意味】
何事もあわててやると失敗することが多いので、落ち着いて行動しようということ。

ことわざ博士
「急いては事を仕損じる」ということわざは、行動を焦るとミスを犯す可能性が高まるという警告を示しているんだ。

物事は冷静さと忍耐力を持って進めるべきだという教えだよ。

助手ねこ
何かを急いでやったら失敗することが多いから、ようやく落ち着いて行動した方がええってことやな。

焦らずに落ち着いて物事を進めていくことが大切やね。


千里の堤も蟻の穴から(せんりのつつみもありのあなから)

千里の堤も蟻の穴から

【意味】
ささいなことでも油断すると、大きな災いを招くことがあるというたとえ。

ことわざ博士
「千里の堤も蟻の穴から」ということわざは、とても小さなミスでも、それを放置すると大きな問題に発展する可能性があるという警告が含まれているんだよ。

蟻が作った小さな穴が放置されると、それが原因で大きな堤防まで崩れてしまうことがあるからだよ。

助手ねこ
あー、それは要するに、「小さな問題も無視せんといてやな」ってことやな。ちっちゃな蟻の穴でも、それを放っておくと、大きな堤防まで壊れてしまうっていうわけや。

つまり、小さい問題でもすぐに対処して、大きなトラブルを防ぐってことを教えてくれてるんやな。

「た行」の座右の銘にしたいことわざ

立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)

立つ鳥跡を濁さず

【意味】
立ち去る者は、跡を見苦しくないようによく始末すべきである。また、退き際はいさぎよくあるべきである。

ことわざ博士
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざは、自分が去るときには後始末をきちんとし、何も問題を残さないようにすることの重要性を教えているんだよ。

また、自己の行動が他人に与える影響を考え、いさぎよく振る舞うべきであるという意味も含まれているよ。

助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「去るときはきちんと片付けてから行く」ってことやな。

また、「後ろ髪を引かれるようなことをせんといて」ってことも含まれてるんやな。立ち去るときは、誰からも文句言われへんように、キレイにしてから去るのがええってことやな。


玉磨かざれば光なし(たまみがかざればひかりなし)

玉磨かざれば光なし

【意味】
生まれつきどんなに優れた才能を持っていても、勉強や努力をしなければ、立派な人にはなれないという例え。

ことわざ博士
「玉磨かざれば光なし」ということわざは、才能や素質がある人でも、それを磨く努力をしなければ、その才能や素質が活かせないという意味だよ。

宝石が磨かれることで初めて美しい輝きを放つように、人も努力と経験によって初めて自分の可能性を引き出すことができるんだ。

助手ねこ
あー、それは「才能があっても、それを磨かんとダメ」ってことやな。宝石も磨かれなあかんで、人間も一緒やな。

頭がいい、運動神経がいい、なんでもええけど、それを活かすには自分自身で努力して、経験を積まなあかんのやな。これは「自分を磨くことの大切さ」を教えてくれる言葉やな。


短気は損気(たんきはそんき)

短気は損気

【意味】
すぐかっとなって怒る気の短い人は人との付き合いがうまくいかず、仕事も失敗しがちで、損をすることが多いといういましめ。

ことわざ博士
「短気は損気」ということわざは、すぐに怒ってしまうと、その結果問題を引き起こしてしまい、結局は自分自身が損をするという意味だよ。

つまり、感情的にならずに冷静さを保つことの大切さを教えているんだ。

助手ねこ
なるほどな、それは「すぐに怒ると結局は自分が損する」ってことやな。すぐカッとなってしまうと、喧嘩したり、何かとトラブルになることが多いからな。

このことわざは、「怒るよりも冷静に考えることが大切」って教えてくれるんやな。自分の損得を考えて、いつも冷静さを保つべきやな。


大は小を兼ねる(だいはしょうをかねる)

大は小を兼ねる

【意味】
大きいものは、小さいものの代わりをすることもできる。しかし、その反対に小は大を兼ねることはできないという意味もある。

ことわざ博士
「大は小を兼ねる」ということわざは、大きなものは小さいものの機能も果たせる、という意味だよ。

つまり、大きいものの方が小さいものよりも使い道が広くて便利、ということを示しているんだ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。それはつまり、「大きいものは小さいものの代わりになる」ってことやな。

小さいものよりも、大きいものの方が色んなことに使えて便利ってわけやな。大きい方が使い道が広くて、何かと便利ってことを教えてくれるんやな。これは、大きな視点や大きな行動が小さなものを包含し、より大きな効果を生むってことを伝えてるんかもしれへんな。


塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)

塵も積もれば山となる

【意味】
どんなわずかな物でも、積み重ねていけば、大きな物になる。(小さな努力や細かい節約が大切であるといういましめ)

ことわざ博士
「塵も積もれば山となる」ということわざは、それぞれがとても小さいものでも、これが大量に集まれば大きなものを作り出すことができる、という意味があるんだよ。
助手ねこ
ああ、そやな。それは「ちっぽけなものでも、たくさん集まれば大きなものになる」ってことやな。

小さな努力や成果でも、これがたくさん積み重なれば、大きな結果を生むんやな。これは、「小さなことを軽視せず、積み重ねることの大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。


沈黙は金(ちんもくはきん)

沈黙は金

【意味】
黙っていることが、時には雄弁よりも上策だということわざ。

ことわざ博士
「沈黙は金」ということわざは、無言でいることが、時として大言壮語するよりも賢い選択であるという意味があるんだよ。
助手ねこ
ほぉ、それはつまり「黙ってる方が得」ってことやな。言葉は時としてトラブルのもとになることもあるから、適切なタイミングで口をつぐむのが良いんやな。

無駄なおしゃべりは控え、必要なときだけ話す。それが最も賢い行動やってわけか。


敵は本能寺にあり(てきはほんのうじにあり)

敵は本能寺にあり

【意味】
真の目的は別のところにある意。

ことわざ博士
「敵は本能寺にあり」という表現は、真の問題や目的が意識していない別の場所にあることを示しているんだ。
助手ねこ
あぁ、そやな。これは「本当の問題は思ってるところとは違うところにある」ってことやな。

つまり、目の前の問題にとらわれすぎて、大切なことを見失わないようにしましょう、って教えてくれてるんやな。


鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて)

鉄は熱いうちに打て

【意味】
鉄は熱して軟らかいうちに打って鍛えるように、人も純粋な気持ちを失わない若いうちに鍛練すべきである。また、物事を行うには、それに適切な時期を失してはいけない。

ことわざ博士
「鉄は熱いうちに打て」ということわざは、人は若くて情熱があるうちに自分を鍛えるべきだという意味があるんだ。

また、物事を達成するためには、適切なタイミングを見逃してはならないという教えも含んでいるよ。

助手ねこ
えー、それは、「若いうちにしっかり努力する」や「チャンスを逃さずに行動する」ってことやな。

まさに、鉄が熱いうちに打つように、タイミングやチャンスを見逃さないように気をつけなあかんってことやな。


時は金なり(ときはかねなり)

時は金なり

【意味】
時間は貴重で有効なものだから、むだに費やしてはならない。

ことわざ博士
「時は金なり」ということわざは、時間が非常に貴重で、それを大切に使うべきだという意味が含まれています。

言い換えると、「時間はお金と同じくらい価値がある」ということですね。

助手ねこ
時間を大切にしないと損をするって意味やな。

時間は金と同じくらい重要っていうか、なくしたら取り戻せないから、無駄遣いせんようにしないといかんのや。


飛ぶ鳥跡を濁さず(とぶとりあとをにごさず)

立つ鳥跡を濁さず

【意味】
立ち去る者は後を見られても恥ずかしくないようにきちんと綺麗にしなさいという例え。

ことわざ博士
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざは、自分がいた場所を去る際には、後始末をきちんと行い、なにも問題を残さないようにしなければならない、という教訓を示しています。

また、この言葉は、振る舞いが優雅であるべきであるという規範を示しています。

助手ねこ
自分が立ち去る時は、後始末をちゃんとして、トラブルを残さないようにするべきって意味やな。

あと、いつも行動は清潔で、いさぎよくあるべきやってことも言ってるんや。

「な行」の座右の銘にしたいことわざ

情けは人のためならず(なさけはひとのためならず)

情けは人の為ならず

【意味】
情けを人にかけておけば、巡り巡って自分によい報いが来る。人に親切にしておけば、必ずよい報いがある。


七転び八起き(ななころびやおき)

七転び八起き

【意味】
度重なる失敗にも屈せず奮起することのたとえ。また、人生の浮き沈みがはなはだしいことのたとえ。七転八起。


生兵法は大怪我の元(なまびょうほうはおおけがのもと)

生兵法は大怪我のもと

【意味】
十分に身に付いていない知識や技術、少しばかりの知識や技術に頼ると、逆に大きな失敗をするという意味です。


習うより慣れろ(ならうよりなれろ)

習うより慣れろ

【意味】
物事は、人に教わるよりも自分で直接体験してゆく方が身につくということ。


念には念を入れよ(ねんにはねんをいれよ)

念には念を入れよ

【意味】
気をつけた上に、さらに気をつけて、間違いをなくしなさいということ。


念力岩をも通す(ねんりきいわをもとおす)

思う念力岩をも通す

【意味】
どのようなことでも、一心に願い続け心を込めてやればやってできないことはないということ。


能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)

能ある鷹は爪を隠す

【意味】
本当に才能や実力のある人は普段はそれを隠して見せびらかすようなことはしない、という例え。

「は行」の座右の銘にしたいことわざ

早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)

早起きは三文の徳

【意味】
早起きは体にも良いし仕事も沢山できるというように何かいいことがあるという例え。


腹八分目に医者いらず(はらはちぶんめにいしゃいらず)

腹八分目に医者いらず

【意味】
満腹になるまで食べないで、八分目にしておくことで健康でい続けることができること。


人の振り見て我が振り直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)

人の振り見て我が振り直せ

【意味】
自分のことはわかりにくいが、他人の行いの善いところや悪いところはよくわかるものだからそれをよく見て自分の行いの悪いところを直しなさいという教え。


人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)

人を呪わば穴二つ

【意味】
他人を呪い殺して墓穴に入れようとする者は、自分も同じ目に遭ってもう一つの墓穴に入るようになる。他人の不幸を願えば自分も不幸になるという戒め。


百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)

百聞は一見に如かず

【意味】
何度も聞くより、一度実際に自分の目で見るほうがまさる。


覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)

覆水盆に返らず

【意味】
一度してしまったことは取り返しがつかないし、元通りにすることはできないという例え。


故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)

故きを温ねて新しきを知る

【意味】
昔のことをよく調べて研究し、それを参考にして新しいことがらや、今、突き当たっている問題を考えること。

「ま行」の座右の銘にしたいことわざ

蒔かぬ種は生えぬ(まかぬたねははえぬ)

蒔かぬ種は生えぬ

【意味】
何もしなければ良い結果は得られない。努力をおしんではいけないという例え。


負けるが勝ち(まけるがかち)

負けるが勝ち

【意味】
目先の勝ち負けにこだわらないで相手に勝ちを譲る方が長い目で見たときかえって得をするということ。


待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり)

待てば海路の日和あり

【意味】
物事がうまくいかない時はあせらず時期を待っていれば、そのうちきっと良い時がくるものだという例え。


丸い卵も切りようで四角(まるいたまごもきりようでしかく)

丸い卵も切りようで四角

【意味】
同じことでも、話し方、やり方によって受け取られかたが違ってしまいます。ものごとが穏やかで円満にいくこともあるし、逆に角が立つこともあるということ。


実るほど頭の下がる稲穂かな(みのるほどあたまのさがるいなほかな)

実るほど頭の下がる稲穂かな

【意味】
心が豊かで徳のある人ほど、威張らず素直にほかに学ぶ気持ちがあるという例え。


身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(みをすててこそうかぶせもあれ)

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

【意味】
自分の命を捨てる覚悟で、思い切って飛び込むことではじめて、活路を見出し事を成し遂げることができるということ。

「や行」の座右の銘にしたいことわざ

病は気から(やまいはきから)

病は気から

【意味】
病気は気の持ち方一つで悪くもよくもなるということ。


山高きが故に貴からず(やまたかきがゆえにたっとからず)

山高きが故に貴からず

【意味】
尊ぶべきはその実質であるとのたとえ。


雄弁は銀沈黙は金(ゆうべんはぎんちんもくはきん)

雄弁は銀沈黙は金

【意味】
雄弁であることは大事だが、それも度が過ぎると災いを招いたりする。それに比べ沈黙したり間を取ることが、雄弁より効果的なことが多い。


油断大敵(ゆだんたいてき)

油断大敵

【意味】
思いがけない災難にあったり、失敗したりするのは気持ちが緩んで油断するからである。自分の油断こそ、どんな敵よりも恐ろしいから気をつけなさいという戒め。

「ら行」の座右の銘にしたいことわざ

来年のことを言えば鬼が笑う(らいねんのことをいえばおにがわらう)

来年の事を言えば鬼が笑う

【意味】
これから先のことは、どうなるか誰にも分からない。その分からないことを、あれこれいうのは愚かなことだ。


楽あれば苦あり(らくあればくあり)

楽あれば苦あり苦あれば楽あり

【意味】
怠けていれば、その後には苦しい時が来るし、仕事や勉強に励んで苦労した後には、必ず楽しいことがやってくるものである。


楽は苦の種苦は楽の種(らくはくのたねくはらくのたね)

楽は苦の種、苦は楽の種

【意味】
苦楽が相伴って起こることをいう。


李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)

李下に冠を正さず

【意味】
人から疑われるようなことはしない方が良いという戒め。


良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)

良薬は口に苦し

【意味】
その人のためを思って心から注意してくれる言葉は聞きづらいものだが、それは素直に聞いた方が良い。

「わ行」の座右の銘にしたいことわざ

若い時の苦労は買ってでもせよ(わかいときのくろうはかってでもせよ)

若い時の苦労は買ってでもせよ

【意味】
若いときの苦労は自分を鍛えてくれて将来役立つ貴重な経験が出来ることから、自から求めてしたほうがよいということ。また、ほかの人が辛いと思うこと事、嫌がることを進んでやることで自らを錬磨(れんま)できるという意味です。


我が身を抓って人の痛さを知れ(わがみをつねってひとのいたさをしれ)

我が身を抓って人の痛さを知れ

【意味】
自分がそうなった時のことを考えて、人の苦しみを思いやりなさいという教え。


禍を転じて福と為す(わざわいをてんじてふくとなす)

禍を転じて福と為す

【意味】
悪い出来事に出会っても、くじけないで、かえってそれを利用して幸せに変えるよう工夫するということ。


笑う門には福来たる(わらうかどにはふくきたる)

笑う門には福来たる

【意味】
いつも朗らかで笑いを忘れず、明るくにこにこと暮らしている家庭には、ひとりでに幸せがやってくるということ。


和を以て貴しとなす(わをもってとうとしとなす)

和を以て貴しとなす

【意味】
人々が仲良く、和合して事を行うのが最も尊いという意味。