「大軍に関所なし」の意味(類義語)
【ことわざ】
大軍に関所なし
たいぐんにせきしょなし
【意味】
大勢で攻められると地の利を得た関所でも、大軍は防ぎようがないこと。
敵が多すぎると、どんなにがんばっても防ぎ切れへんってことやな。力の差や数の差があるときは、上手く立ち回って逃げることも大切やねん。
【類義語】
・多勢に無勢
・大廈の将に顛れんするは一木の支うる所に非ず
「大軍に関所なし」の解説
「大軍に関所なし」ということわざは、非常に大きな軍勢が攻めてくるときには、関所や小さな防衛施設などは何の役にも立たないという意味のたとえ話なんだ。これは、圧倒的な力の前には小さな障害や抵抗は無力であるということを表しているんだよ。
この表現は、戦争や競争の状況で使われることが多く、大規模な力や圧力が適用されると、通常は有効とされる防御手段や障害が無意味になるという事実を示しているんだ。たとえば、歴史的に見ても、圧倒的な軍勢の前には多くの防衛線や要塞が陥落してきた。このことわざは、そのような状況を一般化したもので、どんなにしっかりとした防御策も、圧倒的な力の前ではほとんど意味を成さないことを示しているんだ。
「大軍に関所なし」は、転じて、どんなに厳重な対策や計画も、圧倒的な状況や力の前には無力であるという状況を表す際にも使われるんだ。それは、準備や防衛には限界があり、時には予期せぬ大きな力や変化に対して柔軟に対応する必要があるという教訓を私たちに伝えているんだね。圧倒的な力や状況に直面したときには、既存の戦略や計画を見直し、より効果的な方法を模索することの重要性を思い出させてくれるんだ。
「大軍に関所なし」の使い方
「大軍に関所なし」の例文
- 数の力は偉大だ。大軍に関所なしというから仲間を集めよう。
- 加藤清正の城であろうとも、大軍に関所なしだ。
- 難攻不落といわれていたが、大軍に関所なしのごとくあっさり落とされた。
- 大阪城には徳川家康も手こずったが、大軍に関所なしというように最終的に攻め落とした。
- 関所をいくつ作っても、大軍に関所なしだから多少なりとも時間稼ぎはできるかもしれないが無意味だ。
大勢の敵がいる場合、どんなに頑張っても防ぐことはできないんだよ。