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【手ぐすねを引く】の意味と使い方や例文(語源由来)

手ぐすねを引く

「手ぐすねを引く」の意味(語源由来)

意味【慣用句】
手ぐすねを引く

【読み方】
てぐすねをひく

【意味】
十分な準備のもとに、いざ来いと待ち構えている様子のたとえ。

ことわざ博士
「手ぐすねを引く」という表現には二つの意味があるんだよ。まず第一の意味は、何かをするために十分に準備をして、その機会をじっと待っている状態を指すんだ。

そして、第二の意味は、昔の弓術において、滑りを止めて弓の反動を防ぐために、弓手に特別な薬練を塗ることを指しているんだ。

助手ねこ
ほー、そんな意味があるんかいな。第一の意味は、用意周到に物事に取り組む様子やね。ちゃんと準備して、ちょうどいいタイミングを待っているってことやな。

第二の意味は、昔の弓術の技術に関連してるんやね。弓を使う際の特別な準備を表してるわけや。どちらも、準備と機会の大切さを教えてくれる言葉やな。

【語源・由来】
「くすね」は「薬煉」と書き、松脂を油で煮て作ったもの。弓の弦に塗って強くするのに使う。そのくすねを取り、弓の弦に塗って敵襲に備えているということ。

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「手ぐすねを引く」の解説

カンタン!解説
解説

「手ぐすねを引く」という表現には二つの意味があるんだ。

  1. 十分に用意して待ちかまえる、準備して機会を待つという意味。この場合、「手ぐすねを引く」は、何かを始めるために必要な準備を整えて、適切なタイミングを待っている状態を表しているんだ。たとえば、ビジネスでのチャンスや、何か重要なイベントの機会を伺う際に、この言葉が使われることがあるよ。
  2. 滑りを止めて弓返りを防ぐために、弓手に薬練を塗るという意味。この場合は、文字通りに弓を使う際に、手のひらに薬練(すべり止めの薬品)を塗って、弓の扱いを安定させる行為を指しているんだ。この意味では、物事を円滑に進めるための細やかな準備や工夫を表しているんだね。

このように、「手ぐすねを引く」という表現は、準備や機会を待つ様子、または物事をスムーズに進めるための小さな工夫を意味するのに使われる言葉なんだよ。

「手ぐすねを引く」の使い方

ともこ
健太くん。遅かったじゃない。
健太
ともこちゃん。ごめんね。スーパーが混んでいてカレー粉を買うのに時間がかかったんだ。
ともこ
カレーの下準備は全部終わって、手ぐすねを引いて待っていたのよ。さあ、時間が無いわ。すぐに仕上げをしましょう。
健太
ああ、カレーライスが楽しみだな。
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「手ぐすねを引く」の例文

例文
  1. 落ち目の与党政権を叩きに叩いてやろうと手ぐすねを引いていた野党だったが、攻め手がなかった。
  2. そのドアを出たら、新聞記者たちが手ぐすねを引いて待っていて、フラッシュをたてつづけに焚かれるだろう。
  3. 母は気難しいところがあるので、お手伝いさんを雇っても、すぐに辞めてしまうから、僕が結婚して嫁が来るのを手ぐすね引いて待っていた。
  4. 建材が普請場に運ばれると、そこにはもう大工らが手ぐすね引いて待っていて、片っぱしから組んでおし立てた。
  5. 毎日、厳しい宇宙飛行士の訓練を積み、自分が宇宙に行く日を手ぐすねを引いて待っていたが、その日が来た。