【慣用句】
手を拱く
【読み方】
てをこまねく
「てをこまぬく」ともいう。
【意味】
あることが起こっているときに、何もしないで見ている。何もできないでいる。
【語源・由来】
「こまねく」は「こまぬく」の転。「手をこまねく」とは腕組みをしていること。転じて、手を出さない意味。
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「手を拱く」の使い方

あそこに新しい道路を建設しているでしょう?

ああ、途中までできているのに、十数年も開通しない不思議な道路ね。

そうそう。あそこにある一軒の家の人が、市が税金の無駄遣いをして、無駄な道路を作ることに手を拱いているわけにはいかないから、自分は立ち退きをしないんだって言っているんだって。

ああ。なるほど、そういうことだったのね。
「手を拱く」の例文
- このまま反抗期の息子に手を拱いていると、息子は本当に家を飛び出してしまうだろう。
- 彼女が結婚するのを手を拱いているだけでは、一生後悔しそうだったが、どうしてよいのか皆目見当がつかない。
- 強風が吹き始め、火がどんどん隣の家に燃え移っていくのを、ただ手を拱いて見ていることしかできなかった。
- 長男が生まれ、妻は目まぐるしく動き回っているが、僕は手を拱いて見ることしかできなかった。