【ことわざ】
うだつが上がらない
【読み方】
うだつがあがらない
【意味】
いつまで経っても現状と変わらず、出世しない事。なかなか生活が向上しない事。また、身分がぱっとしない、幸せになれない事。
【語源・由来】
「うだつ」に関する語源は諸説ある。一つは建築物になぞらえた表現が由来である。柱の上にある屋根を支える横木「梁」と、屋根の骨組みの一番高いところに使う木材「棟木」を支える短い柱を「うだつ」と呼び、このうだつが棟木に押さえつけられているように見える事から。また、この「うだつ」をあげられない=家を建てるにあたって棟上げをする事が出来ないという境遇だという事から。
もしくは、商家などで隣りの家との境に設ける防火壁のことを「うだち」といい、そのうだちを高く上げることは繁栄の印されており、それが訛って「うだつ」となったとする説や、掘井戸を作る際に積む石の一番下に組む枠を「うだつ」と呼び、その姿は年中下積みである事からという説もある。
【英語訳】
・no hope of getting ahead
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「うだつが上がらない」の使い方

今回もテストの成績が悪かったよ。あんなに勉強したのにな。

それは残念ね。君がどれだけ勉強していたかは、私も知っているわ。どうして点数が良くならないのかしら。

どうしてだろう。なかなか身になってないみたいだね。どうも僕はいつまでたっても、うだつが上がらないや。

そんなに落ち込まないで。次のテストに向けてまた頑張りましょう。
「うだつが上がらない」の例文
- 彼は長年あの喫茶店を経営しているが、なかなかうだつが上がらないようだ。
- うだつが上がらないなら上がらないなりに、腐らずに地道にやって行くしか、僕には道は無いんだよ。
- 私の夫は大きな企業に就職したのだが、いつまでたってもうだつが上がらない。
- 彼の変わらぬ質素な生活を見て、人々はうだつが上がらない男だと陰で噂している。