「憂き身を窶す」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
憂き身を窶す
【使い方】
うきみをやつす
【意味】
苦労をいとわず、身がやせるほど物事に熱中する。
特に、無益に見える物事に熱中することをいう。
「憂き身を窶す」ということわざは、自分の身体がやせ細るほど一つのことに熱中する、特にそれがあまり価値のない、非生産的なことに没頭する様子を表しているんだよ。
なるほどな、これは「体を気にせず、一つのことに夢中になる」ってことやな。
でも、それがあんまり価値のないことやったら、身体を壊すだけやな。だから、何に熱中するか、それも大事に選ばなあかんって教えてくれてるんやな。ちょっと怖いけど、大切な教えやね。
苦労を重ねてやつれる意から。
【類義語】
・現を抜かす
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「憂き身を窶す」の解説
カンタン!解説
「憂き身を窶す」っていうことわざは、とても夢中になって何かに打ち込むことを指すんだけど、その内容があまり価値がない、つまり、時間をかけても何も得られないようなことに対して使われるんだよ。
例えばね、朝から晩までゲームばかりやって、ご飯も忘れてしまうくらいになっちゃうことを指すんだ。それで、結果的に身体が細ってしまう、つまり「憂き身を窶す」ってなるわけだよ。
このことわざの中にある「浮き身」っていうのは、実際には「身がやせる」という意味で、身体が細くなってしまう様子を表しているんだ。だから、このことわざは「無駄なことに夢中になって、身体まで痩せてしまうようなことは避けようね」っていう警告の意味があるんだよ。
「憂き身を窶す」の使い方
健太くんは、本当に隣のクラスのA子ちゃんが好きでたまらないのね。
うん、でもA子ちゃんにはすでに彼氏がいるみたいなんだ。
実らない恋に憂き身を窶すのはやめた方がいいわよ。
それは皆に言われることだね。
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「憂き身を窶す」の例文
- 今年は最終学年で、就職の年とあって、新学期が始まっても、学生は授業も上の空で就職活動に憂き身を窶している。
- 恋という不毛な苦闘に憂き身を窶し、ついにはかぎりなく敗北に近い勝利を収めたのではなかったか。
- 女性がおなじ女性のために憂き身を窶すような例は聞いたことがないように、女の友情とはそんなもので儚いんだ。
- セミを探して歩きまわっている少年を見かけ、少年のころ僕も小鳥の巣を探すのに憂き身を窶したのを思いだして、一人でほほえんだ。
- 彼は、上司へのお世辞に憂き身を窶しているので、他の社員からは芸者課長と呼ばれている。
「憂き身を窶す」の文学作品などの用例
ひとくちに言うと、先生は、道徳は進歩するものか退歩するものかという、一見、迂遠な学問に憂身を窶していられるのである。(久生十蘭の犂氏の友情より)