「右次左次物言わず」の意味(語源由来)
【ことわざ】
右次左次物言わず
【読み方】
うじさじものいわず
【意味】
あれこれ文句を言わない。全く口をきかない。
ほんまやな。つまり、「何も言わずに黙って従う」ってことやんな。文句を言わずに、右に行ったり左に行ったりと指示通りに動くんやな。
または、まったく口をきかないってこともあるんやな。これは、文句を言わずに物事に対応する大切さを教えてくれてるわけやな。
【語源・由来】
欽明天皇の時代、朝鮮の百済から戒律を伝えるために二人の僧が渡来したが、排仏主義の物部尾興は二人を播磨に流し還俗させ、一人を右次郎、もう一人を左次郎と名付け獄舎につないだ。しかし二人とも戒律を破らなかったためさらに厳しく取り扱った。そこで二人は、今後は何も言うまいと口を固く閉ざしてしまったという。
【スポンサーリンク】
「右次左次物言わず」の解説
カンタン!解説
「右次左次物言わず」っていうことわざはね、いろんなことに対してグチや文句を言わないことを意味しているんだよ。でも、時がたってこの言葉の意味がちょっと変わってきて、今では「全然話さないこと」や「口を開かないこと」を指すようになったんだ。
例えばね、クラスでみんなが賑やかに話している中、一人だけずっと黙って何も話さない子がいたら、その子は「右次左次物言わず」っていう状態だよ。つまり、何かあっても文句を言わない、または、何も話さない、っていうことなんだね。
「右次左次物言わず」の使い方
おいしい?
うん。なんでもおいしいよ。
健太くんは右次左次物言わずね。気に入らない時はそう言ってくれていいのよ。
気に入らないって言ったら一か月口をきいてもらえなくなりそうだ。
【スポンサーリンク】
「右次左次物言わず」の例文
- 雑用を押し付けられても、右次左次物言わずもくもくと働く。
- 彼は不機嫌になると右次左次物言わずとなる。
- 絶交した友人とは右次左次物言わずで一言も交わしていない。
- 彼女は右次左次物言わず家族最優先の良い嫁です。
- 右次左次物言わず言われた通りに動くバイトがほしい。
また、その態度から、一切口を開かない、つまり何も話さないことも指すことがあるんだ。