著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

【海に千年山に千年】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

海に千年山に千年

「海に千年山に千年」の意味(語源由来・類義語)

意味【ことわざ】
海に千年山に千年

【読み方】
うみにせんねんやまにせんねん

【意味】
長い経験を積んで、世の中のことを知り尽くし、ずるがしこくなっているたとえ。

ことわざ博士
「海に千年山に千年」という言葉は、長い時間と経験を通じて、人が様々な知識や知恵を蓄積し、巧妙になることを示しているんだよ。
助手ねこ
そやな、つまり「長い時間をかけて経験を積んで、賢くなる」ってことやな。

海でも山でも千年も生きてれば、いろんなことを学んで賢くなるわけや。長い時間と経験を経ることで、人は賢く、悪賢くなるんやな。これは、経験を積む大切さを教えてくれる言葉やな。

【語源・由来】
海に千年、山に千年すんだヘビは竜になるという、中国の言い伝えから。

【類義語】
・海千山千
・海千河千
・百戦錬磨

【スポンサーリンク】

「海に千年山に千年」の解説

カンタン!解説
解説

「海に千年山に千年」っていう言葉はね、山で1000年、海で1000年生きた蛇が、最終的には竜になれるっていう伝説からきているんだよ。竜って、すごく強くて、尊敬される存在だよね。

この言葉で伝えたいことは、長い時間をかけてたくさんの経験を積んできた人は、その経験を生かして賢くなる、もしくは、世の中のことをよく知っているってことなんだ。でも、この「賢く」っていうのは、いい意味だけじゃなくて、ちょっとずる賢い、あるいは悪賢いっていう意味も含まれていることもあるんだよ。

だから、この言葉は「長い時間経験を積んだ人は、色んなことを知っていて、時にはちょっとした策略も使うようになる」というニュアンスで使われることが多いんだよ。

「海に千年山に千年」の使い方

健太
はあ。やっと海に千年山に千年の先輩たちが卒業していったね。
ともこ
今年度の三年生は、とてもしたたかで老獪な人が多かったわよね。
健太
本当だよ。僕に限らず、下級生はみんな大変な思いをしたよ。
ともこ
これからは私たちの天下ね。
【スポンサーリンク】

「海に千年山に千年」の例文

例文
  1. 彼が、海に千年山に千年のしたたか者であることは、ひろく世間にも知られていることである。
  2. さすがに海に千年山に千年のくせものなだけあって、彼は眉一筋も動かさなかった。
  3. こんな海に千年山に千年の連中相手に、たった一人で渡り合っていかなくてはならないなんて、そんなことができるのだろうか。
  4. 海に千年山に千年の中華屋のおばさんは、見ただけで、その人の好きなメニューがわかる。
  5. 海に千年山に千年、彼らは自国の権益を守り、他国に一杯食わせるためには、笑いながら人の背中を刺せる連中だ。
  6. 彼は、まったく心当たりがないような表情をしたが、海に千年山に千年のしたたか者である彼になら、その程度の演技は軽いものだろう。




ことわざ・慣用句のLINEスタンプ発売中♪

「ことわざ・慣用句の百科事典」で使用している、当サイトのオリジナルイラスト素材が、LINEスタンプとしてついに発売開始されました。

意味を考えながらLINEスタンプを繰り返し使うことで、楽しくことわざや慣用句を覚えることができますよ♪


error: 右クリックはできません。