「山を掛ける」の意味とは?(類義語)
【ことわざ】
山を掛ける
【読み方】
やまをかける
【意味】
万一の幸運を当てにして、物事を行うこと。こうなるだろうと予想して用意すること。
これは、「大きな成功を期待して冒険をする」ことを示してるんやな。
【類義語】
山を張る
「山を掛ける」の語源由来・解説
【語源由来】
山とは、金や銀のような鉱物が豊富にある山のことで、金や銀の発見は運に左右されるものであることから。
「山を掛ける」っていう言葉、実は昔の鉱山の人たちが使っていたんだよ。
鉱山っていうのは、金や銀、鉄などの鉱石を探す場所のことを指すんだ。だから、「山」の部分は「鉱山」を指しているんだよ。
「掛ける」っていうのは、ここでは「時間・費用・労力などをそのために使う」つまり、「投資する」という意味で使われているんだ。
鉱山の仕事って、本当に大変なんだよ。鉱物がどこに埋まっているかを探したり、掘り出すのに重い道具を使ったり、危険な作業をたくさんするんだ。それに、自分が掘った場所に鉱物がなかったら、その時間とお金と力は全部無駄になってしまう。だから、鉱山の仕事をする人たちは、どの山に時間と労力を「掛ける」か、すごく慎重に選ばなくちゃならなかったんだ。
だから、「山を掛ける」っていう表現は、自分が思うに一番可能性が高いと予測した山に、自分の全てを投じるという意味になるんだよ。
それが転じて、今では「全力を尽くす」「全てを投じる」という意味で使われることが多いよ。「試験に合格するために山を掛けて勉強する」なんて使い方だね。
「山を掛ける」の使い方
「山を掛ける」の例文
- 野球の試合で、初球はストレートに違いないと山を掛けていたのが見事適中しホームランを打った。
- スーパーで、このレジに並べば一番早いはずと山を掛けたが、一番遅かった。
- 左右どちらの手のひらに当たりが握られているか当ててみてと言われたので、右手に山を掛けたら当たった。
- テスト問題の山を掛けて勉強したら、ばっちりその問題が出て、100点が取れた。
- 巨大迷路に入って、左右の分かれ道があり、なんとなく右側がゴールにつながっている気がしたので、山を掛けて行ってみたら正解だった。
- 僕はいつも山を掛けて、ひらめきで正解の道を選んでいるように見えるかもしれないけれども、今までの数々の失敗や経験に基づいた答えなんだよ。