「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
【読み方】
みをすててこそうかぶせもあれ
【意味】
自分の命を捨てる覚悟で、思い切って飛び込むことではじめて、活路を見出し事を成し遂げることができるということ。
自分の命ぐらいに大切なものを犠牲にしないと、大きな成果は得られへんってことやろな。人は時には自分自身を犠牲にするくらいの覚悟を持って事に当たらなあかんって、これは教えてくれてるわけやな。
【語源由来】
溺れかけているときに、もがけばもがくほど深みにはまるけれど、思い切って水にからだをゆだねてみると、浮き上がって浅瀬に立つこともあるということから。
【類義語】
・死中に活を求める(しちゅうにかつをもとめる)
・肉を切らせて骨を断つ(にくをきらせてほねをたつ)
【英語訳】
He that fears death lives not.
Fortune favours the bold.
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」の解説
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」っていうことわざはね、泳ぎが上手じゃない人が水に落ちてしまった時の話から来ているようなんだよ。
たとえば、川に落ちた人がパニックになって必死に足掻いたり、もがいたりすると、体力を消耗してしまって逆に溺れてしまうことがあるんだよね。でも、その人が落ち着いて、体を水に任せると、水の流れに乗って自然に浅瀬まで運ばれてくることがあるんだよ。それがこのことわざの由来だよ。
これは、人生の経験にも当てはまるんだ。どうしようもない状況や、自分の力ではどうにもならない問題に直面した時、必死になって抵抗したり、もがいたりすると、逆に状況が悪化したり、エネルギーを無駄にすることもあるよね。そんな時には、一度身を任せてみる、つまり自分の力を抑えて、流れに身を任せてみることで、意外と解決策が見つかったり、状況が好転することもあるんだよ。
だから、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」っていうことわざは、時には自分の力を抑えて状況を静観することも大切だよ、って教えてくれるんだね。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」の使い方
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」の例文
- 会社を辞めてくれと言われた時には、もうだめかと思ったけれど、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれで、今の会社に巡り合うことができた。
- 保身も大切だけど、時には身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれといって、一度のチャンスに賭けてみてもいいんじゃないかな。
- この会社を守ることができたのは、あの時身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと、がむしゃらにみんなが努力したからだと思う。
- 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれだと思った時に、この案を思いついて、会社の危機を救うことができたんだ。
まとめ
ピンチに陥ってしまった時には、焦ってしまうのではないでしょうか。
しかし、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれということも、あるかもしれませんね。