【ことわざ】
実るほど頭を垂れる稲穂かな
五七五の俳句としても有名ですが、作者は不明、読み人知らずです。
【読み方】
みのるほどこうべをたれるいなほかな
【意味】
徳のあるすぐれた人物ほど謙虚であるというたとえ。
【語源・由来】
稲が実を熟すほど穂先が垂れ下がれることから生まれたことわざと考えられます。
「徳」とは、道をさとった立派な行為、善い行いをする性格。身に付いた品性をいいます。徒然草(つれづれぐさ)第百三十段「物に争はず、おのれを枉(ま)げて人に従がひ、我が身を後にして、人を先にするにはしかず。」(口語訳:物事において争わず、自分を曲げて人に従がい、自分の身は後にして、人を先にするに越したことはない。)に「徳」のことが記述されています。
【類義語】
実ほど頭の下がる稲穂かな(みのるほどあたまのさがるいなほかな)
実る稲穂は頭を垂れる(みのるいなほはこうべをたれる)
【英語訳】
The boughs that bear most hang lowest.
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「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の使い方
さすが佐藤君、また算数100点だって。
すごいわね、そして威張ることもないし。好感度アップよ。
僕は今回50点とれたぞ、前回より20点もいいぜ。
実ほど頭を垂れる稲穂かな。分かるかな?
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の例文
- 最近の先生は実るほど頭を垂れる稲穂かな、一段と自分を磨かれているようだ。
- 経営状況が好転してきたのは良いことではあるが、実るほど頭を垂れる稲穂かなと同じだ、取引先と接する時には気を抜かないように。
- 実るほど頭を垂れる稲穂かなと言うことは簡単だが、時と場合によっては権威を示す必要もあるのが実態だ。
- ハリウッドでも一躍有名になったのに、ファンにはいつものように接している。実るほど頭を垂れる稲穂のような俳優です。