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「悪事千里を走る」の意味(出典・類義語・対義語)
【ことわざ】
悪事千里を走る
【読み方】
あくじせんりをはしる
【意味】
悪い行為や評判は、たちまちに千里の遠方まで知れ渡ること。
こういうのを思い出して、自分の行動には気をつけないとあかんな。
【出典】
宋の孫光憲による『北夢瑣言』に「好事門を出でず、悪事千里を行く」とあるのに基づく。
【類義語】
・悪事千里を行く
・人の噂は倍になる
・悪い噂は翼を持つ
・人の口に戸は立てられぬ
・好事門を出でず悪事千里を行く
・隠す事千里
【対義語】
・好事門を出でず
「悪事千里を走る」の解説
「悪事千里を走る」ということわざ、これはとっても古い中国の話から来ているんだよ。
中国の、孫光憲という人が書いた『北夢瑣言』っていう本に、「好事不出門、悪事行千里」という一節があるんだ。これは、日本語で言うと、「いいことはあまり人に伝わらないけど、悪いことはすごく遠くまで伝わっちゃう」という意味なんだ。
要するに、よいことをしたとしてもそれが人々に広まることは少ないけれど、悪いことをしたらその噂はすごく速く、すごく遠くまで広がってしまうという意味だよ。だから、悪いことはするべきではないという教えが込められているんだ。
それが日本に伝わって、ことわざとして「悪事千里を走る」と言われるようになったんだよ。つまり、悪いことをするとその噂はすごく速く、すごく遠くまで広がってしまうという意味だね。だから、どんなに小さな悪いことでもするべきではないという教えを思い出させてくれるよね。
「悪事千里を走る」の使い方
「悪事千里を走る」の例文
- 悪事千里を走ると言うから、悪いことをするとすぐに学校中に広まるよ。
- 学校で、友達が先生のことを悪口を言っていたことがバレてしまった。その話はすぐにクラス中に広まり、みんなの間で大きな話題になった。悪事千里を走るという言葉通り、悪いことはすぐに知られてしまうんだね。
- ある日、子どもたちが親にないしょで学校をさぼって遊んでいた。その悪い行いが、あっという間に近所の人たちに知れ渡り、親たちに叱られることになった。まさに悪事千里を走るで、悪いことはすぐに広まるということを学んだ。
- 会社で、ある社員がルール違反をしていたことが発覚した。そのニュースは驚くほど速く広まり、社内のみならず取引先まで知れ渡ってしまった。まさに悪事千里を走るで、悪いことはすぐに広まるということを実感した。
- ここ最近の芸能界の不倫騒動はすぐ拡散されるね。まさに悪事千里を走るだ。
「悪事千里を走る」の文学作品などの使用例
悪事は千里、似た事は、まこと、ありしの噂となりて。明日は婢が口の端を。御門の外へ走りしなるべし(清水紫琴のしたゆく水より/1898)
「悪事千里を走る」を英語で言うと?
「悪事千里を走る」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
A lie travels round the world while truth is putting her boots on.
- 意味:真実が靴を履いている間に虚言は世界中を駆け巡っている。
Bad news travels fast.
- 意味:悪いニュースは早く伝達する。
Ill news comes too soon.
- 意味:悪い知らせは早く来すぎる。