「一難去ってまた一難」の意味とは?(類義語・英語)
【ことわざ】
一難去ってまた一難
【読み方】
いちなんさってまたいちなん
【意味】
一つの災難が過ぎて、すぐにまた次の災難が起きること。
ひと息つく間もなく、次から次へとトラブルがやって来ることやな。まあ、そんな時もあるよな。
【類義語】
・追っ手を防げば搦め手へ回る
・虎口を逃れて竜穴に入る
・前門の虎、後門の狼
・火を避けて水に陥る
【英語】
If the Bermudas let you pass, you must beware of Hatteras.(バミューダ諸島を無事通過したら、ハッテラス岬に気をつけねばならない)
「一難去ってまた一難」の解説
「一難去ってまた一難」の「難」っていうのは、問題や大変な事を表すんだ。
実は、この表現が初めてどこで使われたのか、それはちょっとはっきりしていないんだ。ただ、1902年に出版されたある人の自伝にこの表現が書かれていたことは分かってるよ。その人の名前は宮崎滔天で、その自伝の中で「一難漸く去りて一難復来れり」と書かれていたんだ。
だから、「一難去ってまた一難」は、ずっと昔から使われてきた表現で、大変なことが次々に起こるという状況を表しているんだよ。これを覚えておくと、大変なことが起こっても、「これも人生の一部だ」と思って、頑張る力に変えられるかもしれないよ。
「一難去ってまた一難」の使い方
「一難去ってまた一難」の例文
- 成績が悪かったので落ち込んでいたら一難去ってまた一難、彼女に振られてしまった。
- 景気が悪い時に限って、台風のためにお店が開けない、本当に一難去ってまた一難だ。
- リーマンショックをなんとか乗り越えたら、一難去ってまた一難で今度はチャイナリスクに対応しなければならない。
- この時代に核実験をする国が近くにあるのは災難ですが、今度はミサイル実験で一難去ってまた一難という状況です。
まとめ
悪い時には悪いことが重なるのは人生の常です。良いことが重なることは記憶に残りませんが、不幸なことは忘れたくても忘れないものですね。これまでの経験からご紹介すると、悪いことが起こったら覚悟を決めてもっと悪いことが起こると心の準備をします。すると意外と何も起こらないようです。