「蟹の横這い」の意味(類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
蟹の横這い
【読み方】
かにのよこばい
【意味】
他者からすれば効率の悪いやり方でも、当人からしたら最も効率の良いやり方であること。また、物事がうまく進まないことを意味している。
なるほどな、カニが横に這うように、人も自分のペースで物事を進めることがあるんやな。他人から見たら変に見えるかもしれへんけど、それぞれに合ってる方法やからな。
他人がどう見るか気にせず、自分らしさを大切にするってことも教えてくれるんやな。やっぱり人それぞれ、カニも横に這う時があるんやで。
【語源・由来】
蟹にとっては横歩き(蟹歩き)が生まれながらの自然な歩き方であるが、前に進む歩き方をする私たちからすればぎこちない効率の悪い歩き方に見えることから転じてきている。
【類義語】
・猿の木登り蟹の横這い
【英語訳】
・sidewise crawl of a crab
●sidewise crawl of a crab
sidewise crawl ➡ 横這い
of ➡ ~の
crab ➡ かに
直訳すると、「蟹の横這い」になる。
【スポンサーリンク】
「蟹の横這い」の解説
カンタン!解説
「蟹の横這い」っていう言葉は、カニが横に歩く様子から来ているんだ。カニは前に直進しないで、ササッと横に移動するよね。
この言葉にはいくつかの意味があるんだ。
- 物事がなかなか前に進まないこと: たとえば、部屋の片付けを始めたけど、なかなか進まないと感じる時に使うよ。カニが横に進むように、自分もなかなか前に進まない感じがするんだね。
- 他人が見ると不自由そうでも、自分には最も適していること: 人それぞれ自分に合ったやり方があるよね。他の人が見て「なんでそうやるの?」と思うかもしれないけど、自分にとっては一番いい方法かもしれない。カニも人から見ると不思議な歩き方だけど、カニにとっては自然な歩き方なんだよ。
- それぞれが自分の特色をもっていること: みんな違ってみんないい、ということだよ。カニの歩き方はカニにしかできない特別なもの。人もみんな違う特色を持っていて、それぞれの個性があるんだね。
この表現は、カニの独特な歩き方からいろんな意味を教えてくれるんだよ。カニって面白いね!
「蟹の横這い」の使い方
今月はやることがたくさんあって、目が回りそうだよ。
ちゃんと計画は立てているの?
一応計画は立てていたんだけど、気が付いたらあれもこれもと中途半端に手を出して、なかなかうまく進まないんだよね。
まさに蟹の横這い状態ってわけね。
【スポンサーリンク】
「蟹の横這い」の例文
- 年末に向けて仕事が忙しく思うように物事が進まない。これが蟹の横這いなのだと理解した。
- 蟹の横這いのようなやり方をする僕を家族は理解していてくれる。
- 今年4歳になる娘の箸の持ち方は蟹の横這い状態のため、そろそろ矯正しないといけない。
- 友人の離婚の手続きを担当しているが双方の親権争いで現在蟹の横這いである。
- 蟹の横這いでなかなか前に進まなかった担当のプロジェクトがやっと始動した。
- 蟹の横這いというもので、友人の泳ぎ方は独特で学生時代よくみんなで笑ったものだ。
- 自分では普通に行動をしているつもりでいたが、他人からすれば言わば蟹の横這いというものなのだろう。
- 月末までに10万円を貯めたいがなかなか思う通りにいかず、蟹の横這い状態である。
一つは、物事がなかなか前に進まない様子を表す。もう一つは、他人から見れば不自由に見えるかもしれないが、自分には最も適している様子、または、それぞれが自分の特色を持っていることを示しているんだ。