「得体が知れない」の意味
【慣用句】
得体が知れない
【読み方】
えたいがしれない
【意味】
正体がよくわからず怪しい、胡散臭い、などという意味の表現。「得体」は、真の姿や正体という意味。
なんとなく気持ち悪い感じがする、でもなんでかははっきりせん、そんな状態を表現するのにちょうどええわな。
「得体が知れない」の解説
「得体が知れない」っていう表現は、何かや誰かの本当の姿や正体が見えない、つまり、全くわからないという意味なんだよ。
たとえばね、新しくクラスに来た子が、いつも一人で黙っていて、何を考えているのか、どんな人なのか全然わからない、っていう時に使うんだ。「彼はまだ得体が知れないね」っていう風にさ。
「得体」っていう言葉は、もともと「為体」と書くこともあって、「はっきりとしたもの」を意味するんだよ。「知れない」はそのまま、「わからない」っていう意味だから、「得体が知れない」は「はっきりとしたものがわからない」っていう意味になるんだね。
あとね、「得体」っていう言葉は、僧侶が着る衣服、つまり「衣体」からきているという話もあるんだ。昔は、僧侶の衣の色からその人の宗派や地位がわかったんだけど、それがわからないような衣を着ている状態を「衣体が知れない」と言って、それが時間とともに「得体が知れない」に変わったと言われているんだよ。
だから、「得体が知れない」っていうのは、何かや誰かの本当の姿や正体が見えない、わからないという意味を表しているんだね。これは人だけでなく、物事全般についても使える言葉なんだよ。
「得体が知れない」の使い方
「得体が知れない」の例文
- 私立探偵などという得体が知れない人間に調査を丸投げして、不安ではありませんか?
- 最初に彼女に会った時から、彼女には何だか得体が知れないものを感じていたから、なかなか仲良くなることができなかった。
- 彼は、得体が知れない人というイメージが強かったが、一番早く就職を決め、成績も優秀で、卒業するころには優等生というイメージに変わった。
- 敵なのか味方なのかもわからない、得体が知れない男だなと思った。
- 彼のことを得体が知れないと思っていたが、裏で後ろ暗い商売をしていたらしい。