「女は三界に家無し」の意味
【ことわざ】
女は三界に家無し
【読み方】
おんなはさんがいにいえなし
【意味】
女性は、若い時は親に、結婚したら夫に、年をとったら子に従えで、人生の中で自分の思いを通す事ができないということ。
でも、それもまた女の子の強さや自立の表れかもしれへんな。どこにでもいける自由な魂って感じで、なんかかっこいいと思うわ。ことわざってほんまに奥深いねんな。
【語源・由来】
「三界」は仏教用語で、欲界・色界・無色界、すなわち全世界のこと。女性の人権が認められなかった時代に言われた言葉。
「女は三界に家無し」の解説
「女は三界に家無し」っていうことわざはね、女性の人生がいろんな段階で変わっていくことを言っているんだよ。
「三界」っていうのは、世界全体を指していて、ことわざの中では女性の一生を指しているんだ。
女性はね、子供の頃はお父さんやお母さんに従い、大人になって結婚すると夫に従い、おばあちゃんになってからは子供に従うことが多いんだ。
だから、このことわざは、女性が一生の中で自分だけの場所を持たないことを表しているんだ。つまり、女性の人生はいろんな人に影響されることが多く、自分だけの場所がないという意味なんだよ。
このことわざは、昔の時代の考え方に基づいているから、今の時代には必ずしも当てはまらないこともあるけれど、人との関わり方や人生の変化について考えるきっかけになるかもしれないね。
「女は三界に家無し」の使い方
「女は三界に家無し」の例文
- 女は三界に家無しというけれども、母はまさにその言葉の通り苦労したようだった。
- 女は三界に家無しという事にならないよう、しっかり勉強しなさいと母に言われている。
- 女は三界に家無しという時代が本当にあったのよと、祖母は遠い目をして言っていた。
- 女は三界に家無しというので、結婚しないで、年老いたら同じ独身の女友達とルームシェアをして楽しく暮らすことにしている。
- 女は三界に家無しというが、僕の将来のお嫁さんにはそんな思いをさせないよう頑張るつもりだ。
「女は三界に家無し」の文学作品などの用例
でその時代に危険のない生活を送ろうとする人人は、理も非もいわずに旧い習慣と旧い概念とに盲従し、徳川将軍は千秋万歳日本の政権を握っているもの、武士は何時でも主人のために腹を切るもの、儒学は永久に聖堂の朱子学を標準とすべきもの、宗教は仏教以外に信ずべからざる事、百姓町民は万世にわたって武人の下風に立ち、生かすとも殺すとも御役人の自由に任すべきもの、女は三界に家なく親と良人と我子とに屈従すべきもの、こういう考でいるより外はなかったのです。(与謝野晶子の女子の独立自営より)