【ことわざ】
思う事言わねば腹ふくる
【読み方】
おもうこといわねばはらふくる
【意味】
心に思う事があっても差し障りがあるからと遠慮してなにも言わずにがまんしていると、食べ過ぎで腹がふくれているように、不快な気が腹の内にたまってすっきりしないということ。
【語源・由来】
語源・由来は明確ではありません。徒然草第十九段「折節の移り変るこそ、ものごとにあはれなれ。」に「おぼしき事言はぬは腹ふくるゝわざなれば」=「思ったことを言わないで我慢すれば、お腹がふくれてしまうので」とあります。
【類義語】
言わねば腹ふくる(いわねばはらふくる)
【対義語】
-
【英語訳】
英語訳はありません。例文としてIf what is considered is not said, feeling worsens. といえば意味合いは通じます。
「思う事言わねば腹ふくる」の使い方

どうしたのうかない顔して。

なんでもないよ。

あら、思う事言わねば腹ふくるよ。はなしちゃいなさい。

男は黙ってなんとかビールってあったよね。
「思う事言わねば腹ふくる」の例文
- 思う事言わねば腹ふくるというが、言えば言ったで角が立つ、それがストレスになることがあるので難しいところです。
- 営業会議で思う事言わねば腹ふくると思って発言したら、自分がリーダーでやることになってしまいました。
- ストレスの原因は気を使いすぎていることですから、たまには、思う事言わねば腹ふくることをせずに自由に何でも話してみましょう。
- 何でも言えばいいというものでもないので、思う事言わねば腹ふくることがあってもいいのでしょう。
まとめ
思う事言わねば腹ふくることも過ぎると精神衛生上問題があります。逆に何でも本心を話してしまうと思わぬ人間関係のトラブルになります。いずれにしても過ぎたるは及ばざるがごとし、ほどほどにしておきましょう。