「暮れぬ先の提灯」の意味(類義語・対義語)
【ことわざ】
暮れぬ先の提灯
【読み方】
くれぬさきのちょうちん
【意味】
日が暮れる前から提灯に火を入れて持ち歩くのは用心がよいようだが、手回しがよすぎて間が抜けている。必要もないのに先回りしすぎる無駄な行為のたとえ。
あー、なるほど!つまり、全てがうまくいって、手際がいいことはええけど、それがあんまりにも速すぎると、大事なところを見落とすこともあるんやな。
何事も適度が一番やね。うまくいってるからって、油断せんようにしないといけへんな。
【類義語】
・小舟の宵拵え
・塩辛を食おうとして水を飲む
【対義語】
泥棒を捕らえて縄をなう
【スポンサーリンク】
「暮れぬ先の提灯」の解説
カンタン!解説
「暮れぬ先の提灯」っていう言葉は、事前にすごくよく準備されていて、すぐに使える状態を言っているんだよ。まるで夜が来る前にもう提灯(ちょうちん)を持ってるみたいに、すごく早い段階で準備万端なんだ。
でもね、この言葉はもう一つの意味も持っていて、それは準備があまりにも早すぎて、ちょっとやりすぎだよねっていう時にも使うんだ。例えば、お昼の12時に夜のディナーの食材を全部準備しちゃうみたいな感じ。準備は大事だけど、時と場所を考えて、ちょうどいいバランスが大切っていうことを伝えているんだよね。
「暮れぬ先の提灯」の使い方
健太くん。なんで晴れているのにレインコートを着ているの?
いつ雨が降って来ても心配ないようにレインコートを着ていれば、天気予報を見なくて済むし、安心でしょう?
暮れぬ先の提灯ね。そんなのを着て毎日登下校していたら暑いでしょう?
うーん。そうなんだよね。しかもなぜか、みんなが僕の方を見るんだよね。
【スポンサーリンク】
「暮れぬ先の提灯」の例文
- 暮れぬ先の提灯、健太くんは先生にいつげんこつされても良いようにヘルメットをかぶっている。
- いっぱい着込んで行ったのに、暮れぬ先の提灯で、向こうはまだ秋だった。
- 暮れぬ先の提灯、彼女は携帯電話を見つけ出しやすいようにとストラップを付けているが、ストラップをつけすぎて携帯電話がストラップのようだ。
- 暮れぬ先の提灯、彼はいつ地震があっても良いように洋服を着たまま寝ているが、寝心地が悪そうだ。
- 暮れぬ先の提灯、祖父は振り込み詐欺にあわないように受話器を外しっぱなしにしているので、電話がつながらない。
- 暮れぬ先の提灯、彼女は鍵を落としたとき用にスペアキーを持ち歩いているが、スペアキーも一緒に無くしたら大変そうだ。
しかし、それが過剰になると、かえって何かがおかしくなる、あるいは何かを忘れてしまうことを意味する場合もあるんだ。