「血道を上げる」の意味(語源由来)
【慣用句】
血道を上げる
【読み方】
ちみちをあげる
【意味】
異性や道楽などに夢中になる。
ほほう、それは燃え上がる情熱みたいなもんかいな。でも、アツくなりすぎて周りが見えひんようになるのはアカンな。
恋愛や楽しいことに夢中になるのはええけど、ちゃんと周りも見て、分別は忘れんといてや。血道を上げるのもええけど、ほどほどにな!
【語源・由来】
血の流れが速くなるほど興奮して、夢中になることから。「血道」は血の通う道のこと。
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「血道を上げる」の解説
カンタン!解説
「血道を上げる」ということわざは、人が恋愛や娯楽、道楽などに夢中になりすぎて、周りが見えなくなるほど熱中することを意味しているんだ。
たとえばね、誰かにとても強く恋をして、その人のことばかり考えてしまったり、趣味や遊びに夢中になって、他の大切なことを忘れてしまうことがあるよね。その時、人は「血道を上げる」と言われるんだ。
このことわざの「血道」は、もともとは精神や情熱が高まる様子を表す言葉で、「上げる」はその状態が極まることを意味しているんだ。つまり、何かに対する情熱や熱中が極限まで高まって、他のことが見えなくなるほどの状態を「血道を上げる」と表現するんだよ。でも、注意が必要なのは、あまりにも血道を上げすぎると、周りの事情を見失ったり、重要なことをおろそかにすることもあるから、バランスを保つことが大切だよ。
「血道を上げる」の使い方
健太くんのおじいちゃんは、盆栽をたくさん持っているわよね。
そうなんだ。庭中、盆栽だらけだよ。ぶつかって植木鉢を割ったり、盆栽の枝を折ったりすると、こっぴどく叱られるから、怖くて庭を歩けないんだよ。
へえ。いつから盆栽に血道を上げているの?
うーん。よく知らないけれども、僕が物心ついたときには、もうたくさんの盆栽があったよ。
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「血道を上げる」の例文
- 彼女は、自分が落としたハンカチを拾ってくれた人に一目ぼれして血道を上げているそうだ。
- 健太くんは、ゲームに血道を上げて勉強を怠っているので、ゲーム機没収の日は近いだろう。
- 父は、ゴルフに血道を上げているので、平日は会社、休みの日はゴルフ場と一年中家にいない。
- はじめは夫が血道を上げていたのだけれども、今では妻も絵画収集に血道を上げているよ。
- 彼は、釣りに血道を上げていて、雨が降ろうが、低温注意報が発令されていようが構わず釣りに出かけていく。
特に恋愛や趣味など、感情が高ぶることに対して使われることが多いよ。