「烏の行水」の意味(語源由来・対義語・英語訳)
【ことわざ】
烏の行水
【読み方】
からすのぎょうずい
とりではなく、からすと呼ぶので注意が必要
【意味】
よく洗わないで、風呂からさっさと出てきてしまうようすのたとえ。
「烏の行水」ということわざは、風呂に入ってもゆっくり体を洗わず、入浴時間がとても短い状況を表しているんだよ。
つまり、「風呂にササッと入って、ササッと出る」ってことやな。ゆっくり洗わずに、入ってすぐ出てくる状況を指してるんや。
物事を素早くこなす、急ぎ足で進めるということを教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
カラスが水浴びをするとき、数分で羽とくちばしを洗い整える姿からきている。
【対義語】
・腰抜け風呂
・垢も身の内
【英語訳】
・just a quick dip in the tub
・take a quick dip in the tub
・Take a hurried bath
・cat’s lick
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「烏の行水」の解説
カンタン!解説
「烏の行水」って言葉は、カラスの水浴びから来ているんだよ。
カラスって汚いイメージがあるかもしれないけど、実はすごく綺麗好きなんだ。だから、自分の羽やくちばしをきれいにするために、ちょっとした水たまりで水浴びをするんだ。
でもね、カラスの水浴びって人間のお風呂と比べるとすごく時間が短いんだよ。ササッと身体を濡らして、パタパタと羽をはたいて水をはじき、それでおしまい。
だから、「烏の行水」は人間がさっと入ってさっと出る、すごく短時間でお風呂を済ませることを表すんだよ。だから、「烏の行水」を聞いたら、カラスがササッとお風呂に入っているイメージを思い出してみてね!
「烏の行水」の使い方
今日も暑いね。健太君、すごい汗だよ?
やっぱり?全然汗止まらないよ。ちょっとお風呂入って来るね。
はーい、ゆっくりでいいよ…って、はやっ!?もう浴び終わったの??
まあね。烏の行水は僕の得意技なんだ!
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「烏の行水」の例文
- 留学先であるニュージーランドは水不足で、ホームステイ時は常に烏の行水だった。
- 子は親に似るというが、烏の行水は父に似てしまった。
- 烏の行水は体に悪いというので、ゆっくり湯船に浸かっている。
- 息子は風呂嫌いで数分と経たず上がって来る烏の行水のため、綺麗に体を洗っているのか少々疑問である。
- 母はいつも「節水!節水!」と言いながら烏の行水のごとくさっさと風呂から上がるが、いくらなんでも3分は早すぎるのではないだろうかと常々思う。