「飛鳥川の淵瀬」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
飛鳥川の淵瀬
【読み方】
あすかがわのふちせ
【意味】
世の変転が激しいこと。
「飛鳥川」は、奈良県の中部、明日香地方を流れる小さな川。「淵」は、川の水が深く淀んでいる所。「瀬」は。水が浅く、川の流れが速い所。
「飛鳥川の淵瀬」という表現は、世の中が常に激しく変化し、予測が難しいということを表しているんだ。
なるほどな。つまり、「世の中は常に変わりゆく」ってことやな。
飛鳥川の流れのように、世の中も絶えず動いてるんや。その変化に合わせて行動しなあかんってことを教えてくれてるんやな。結局、安定したところなんてどこにもないってことやろ。
【語源・由来】
飛鳥川は氾濫しやすく、淵と瀬が絶えず移り変わることから。
「古今和歌集」に、よみ人知らずの作として「世の中は何か常なる飛鳥川きのふの淵ぞけふは瀬になる(この世は一体何が永久不変であろうか。何もかもが移り変わってゆく。飛鳥川は昨日は淵であった所が今日は瀬に変わっているように)」という和歌がある。また、「徒然草」に「飛鳥川の淵瀬常ならぬ世にしあれば」とある。
【類義語】
・昨日の淵は今日の瀬
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「飛鳥川の淵瀬」の解説
カンタン!解説
「飛鳥川の淵瀬」っていうことわざはね、世の中は予想外のことがたくさん起こって、常に変わっていくっていう意味なんだよ。
この言葉は奈良県にある飛鳥川から来ていてね、この川はすごく氾濫しやすくて、深い部分(淵)と浅い部分(瀬)が絶えず変わり続けるんだ。だから、飛鳥川の淵と瀬が移り変わる様子から、世の中も同じように移り変わっていくんだよ、っていう意味になったんだ。
「世の中は何か常なる飛鳥川 昨日の淵ぞ今日は瀬になる」という古今和歌集の歌からこのことわざが生まれたんだよ。これは、世の中は何が起こるか分からないし、昨日と今日では全然違うことが起こるかもしれない、っていうことを表しているんだ。
だから、「飛鳥川の淵瀬」っていうことわざを思い出して、世の中がいつも変わっていくことを忘れないようにしようね。何が起こるか分からないから、それぞれの瞬間を大切に生きていこうね。
「飛鳥川の淵瀬」の使い方
彼女に振られちゃったよ。
心変わりしたの?
そうなんだ。もっと好きな人ができたんだって。
飛鳥川の淵瀬、この世に永遠は無いのよ。
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「飛鳥川の淵瀬」の例文
- エベレストは昔は海の底だったという。まさに飛鳥川の淵瀬だな。
- 都会の街並みの変化のスピードに、飛鳥川の淵瀬を感じる。
- IT技術が進化してから、飛鳥川の淵瀬はさらにすさまじいものとなった。
- 飛鳥川の淵瀬というが、首相がころころ変わり過ぎだろう。
- 昨日の常識が今日には非常識になるように、飛鳥川の淵瀬のような世の中についていけない。