「後は野となれ山となれ」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
後は野となれ山となれ
【読み方】
あとはのとなれやまとなれ
【意味】
今がどうにかなれば、後はどうにでもなれということ。
それがどんな結果をもたらすかは考えずに、今だけを見て動いてるんや。これは、ちょっと無謀やけど、そんな時もあるんかもな。
【語源由来】
自分が立ち去ったあとは、野になろうが山になろうが構わないということから。江戸時代の浄瑠璃及び歌舞伎の作者である近松門左衛門の作品、『冥途の飛脚(めいどのひきゃく)』にある一説「栄耀栄華も人の金、はては砂場を打ち過ぎて、あとは野となれ大和路や。」からきていると言われている。
【類義語】
・先は野となれ山となれ
・末は野となれ山となれ
・旅の恥はかき捨て
・旅の恥は弁慶状
【対義語】
・鷺は立ちての跡を濁さず
・立つ鳥跡を濁さず
・飛ぶ鳥跡を濁さず
・鳥は立てども跡を濁さず
「後は野となれ山となれ」の解説
「後は野となれ山となれ」っていう言葉はね、昔の有名なお話作家、近松門左衛門が書いた物語、「冥途の飛脚」っていう作品からきているんだよ。この物語の中に「栄耀栄華も人の金、はては砂場を打ち過ぎて、あとは野となれ大和路や」っていうセリフがあるんだ。
これは、物語の主人公、忠兵衛っていう人が、人からお金を盗んで、遊女を買って、その後逃げようとするシーンで言った言葉なんだ。「あとは野となれ大和路や」が、時間が経つにつれて「後は野となれ山となれ」に変わったんだって。
この言葉の意味は何かっていうと、自分がやるべきことを全てやった後は、何が起ころうと構わない、という開き直りの感情を表しているんだよ。
だから、自分がすべきことをしっかりやった上で、「後はどうなってもいいよ」って言うときに使う言葉なんだね。それが「後は野となれ山となれ」っていうことわざの意味なんだよ。
「後は野となれ山となれ」の使い方
「後は野となれ山となれ」の例文
- 目先のことが終わったからと、後は野となれ山となれ状態はひどすぎる。
- 「明日テストをする。」と急にいわれた。しょうがない。とりあえず教科書や授業ノートを読み直すしかない。後は野となれ山となれだ。
- やることはやったので後は野となれ山となれだ。
- テストの制限時間が迫っているが、全然分からない。後は野となれ山となれと適当に回答を埋めた。
- 他薦で生徒会長に選ばれたが、まったくやる気が起きないため後は野となれ山となれといった状態である。
「後は野となれ山となれ」を英語で言うと?
「後は野となれ山となれ」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
After us the deluge.
- 直訳:私たちの後に大洪水。(が来るなら来い)
それは時には自分自身の将来や周りの事情を無視する覚悟を意味することもあるんだ。