「網、呑舟の魚を漏らす」の意味(語源由来・出典・類義語・対義語)

網、呑舟の魚を漏らす
【読み方】
あみ、どんしゅうのうおをもらす
【意味】
法律が大まかなので、大悪人を取り逃がすこと。


法律やルールが大ざっぱで、ちゃんと細かくチェックしてないと、大魚みたいな大きな問題まで見逃してしまう可能性があるってこと。ちゃんと細かいところまで注意を払わないと、大きな問題を逃してしまうかもしれへんね。
【語源・由来】
網の目が粗くて、船をのみ込むような大きな魚すら逃す意。
【出典】
「史記」より。
【類義語】
・網にかかるは雑魚ばかり
【対義語】
・天に眼天道様は見通し
・天罰覿面天網恢恢疎にして漏らさず
「網、呑舟の魚を漏らす」の解説
「網、呑舟の魚を漏らす」っていうことわざはね、例えば、釣り網の目が大きすぎて、大きな魚、なんてったって船を飲み込むほどの大きな魚が逃げてしまう、そんな状況を比喩的に表しているんだよ。
これは、法律やルールがざっくりとしていて、大きな問題や重大な罪を犯した人までも逃がしてしまうことを言っているんだ。この言葉は、中国の古代の書籍「史記」の「酷吏伝」からきているんだよ。
だから、もし学校のルールが曖昧で、本当にひどいことをした生徒が罰を受けなかったときなどには、「網、呑舟の魚を漏らす」って言うことができるんだよ。これは、ルールが明確でないと、大きな問題も見逃してしまうことがあるっていう警告の意味もあるんだね。
「網、呑舟の魚を漏らす」の使い方




「網、呑舟の魚を漏らす」の例文
- 特別背任の疑いで起訴された彼を逮捕できないどころか、網、呑舟の魚を漏らすのように、まんまと国外に逃がしてしまった。
- 今の法では彼らを裁くことはできず、網、呑舟の魚を漏らすだ。
- 網、呑舟の魚を漏らすごとく、強盗グループの主犯格を捕まえることができない。
- 未成年の犯罪の低年齢化、残虐化が問題になっている。少年法は、網、呑舟の魚を漏らす。
- 国民を守るべき法がざるだと、網、呑舟の魚を漏らすことになる。
























「網、呑舟の魚を漏らす」という表現は、網の目が粗いために、舟を呑むほどの大魚までも逃がしてしまうという状況を表しているんだよ。