「過ちては改むるに憚ること勿れ」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
過ちては改むるに憚ること勿れ
【読み方】
あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ
【意味】
過ちを置かした時は、他人の目や己のプライドなどを全部消し去り、すぐさま改めないといけないという戒め。
他人の目を気にせず、自分が間違ってたら、すぐに直すことが大切なんやな。これは、自分のミスに対する誠実さや勇気を求めることわざやな。
【語源・由来】
『論語』学而第一の8に「子曰 君子不重則不威 學則不固 主忠信 無友不如己者 過則勿憚改」とある。現代語訳は、「孔子が言った 君子は重々しくなければ威厳を失い 学べば偏見を持たない 真心と誠実さに重きを置き 人格的に劣るものたちと付き合ってはならない そして自らに誤りがあれば正すべきである」。最後の”過則勿憚改”が、今回の”過ちては改むるに憚ること勿れ”の語源となった。
【出典】
『論語』学而第一の8
【類義語】
・過ちて改めざる是を過ちと謂う
・過ちをかざる勿れ
・間違いは勘定に入らない
・過ちを改むるに吝かにせず
・過ちを弐たびせず
【英語訳】
・It is never too late to mend.
・To err is human, to forgive divine.
「過ちては改むるに憚ること勿れ」の解説
「過ちては改むるに憚ること勿れ」っていうことわざはね、自分が間違ったことをしたことに気づいたときには、気を使ったり恥ずかしがったりせずに、すぐにその間違いを直すべきだよっていう意味だよ。
例えば、友だちと遊んでいて、うっかり彼のおもちゃを壊してしまったとき、それを隠してしまうんじゃなくて、すぐに「ごめん、壊しちゃったよ」と言って、できることなら新しいものを買ってあげたり、直す努力をしたりすることが大切なんだよ。
「憚る」っていうのは、ためらう、または気を使うことを意味しているよ。「なかれ」は、古い日本語で「ダメだよ」や「やめておけ」という禁止を表す言葉だよ。
だから、「過ちては改むるに憚ること勿れ」っていうことわざは、「間違ったことをしたなら、すぐに直すべきだよ、ためらったり、気を使って直さないのはダメだよ」という意味なんだ。これは、自分の間違いを認めて、それを改めることの大切さを教えてくれる言葉だね。
「過ちては改むるに憚ること勿れ」の使い方
「過ちては改むるに憚ること勿れ」の例文
- 最近夜更かしが多いため、翌日に影響をきたしている。過ちては改むるに憚ること勿れだ、すぐに改善しよう。
- 過ちては改むるに憚ること勿れと言うが、すぐに改善できないのも、また人間の性である。
- 意見の食違いで友人とケンカをしたが、過ちては改むるに憚ること勿れと言うため、すぐに謝りに行った。
- 仕事上で失態を犯してしまった。過ちては改むるに憚ること勿れだ、すぐに先方へ謝罪しに行こう。