「驥、塩車に服す」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
驥、塩車に服す
「驥」は、一日に千里を走るという名馬。「塩車」は、塩を運ぶ車。
【読み方】
き、えんしゃにふくす
【意味】
すぐれた人物が世に認められず価値のない仕事をさせられること。
「驥、塩車に服す」ということわざは、本当に優れた人や才能のある人が、その能力を十分に生かせない場所や環境で、低い評価を受けることを指しているんだよ。
なるほどぉ、それはつまり、すごい人が実力を発揮できないような仕事につかされてるってことやな。
例えるなら、プロのサッカー選手が地域の子供たちと一緒にプレイするようなもんやろ。せっかくの才能や能力がもったいないなあ。
【語源・由来】
名馬が塩を運ぶ車を引くのに使われる意から。
【出典】
「戦国策」
【類義語】
・塩車の憾み
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「驥、塩車に服す」の解説
カンタン!解説
「驥、塩車に服す」という言葉は、とても優れた人やすごい才能のある人が、その能力や才能を生かせずに、地味な仕事や取るに足らない仕事をさせられる状況を表しているんだよ。
ここで、「驥」とは、非常に優れた馬のことを指す言葉なんだ。一方、「塩車」とは、塩を運ぶための普通の荷車のこと。だから、この言葉のイメージとしては、本来ならば大切にされるべきすごい名馬が、ただの荷物運びの車を引かされる、という感じ。
このたとえは、戦国策という古い中国の書物に出てくるんだ。実際には、こんなにすごい馬がただの荷車を引くことはないけれど、この比喩を使うことで、「本当に価値のある人や物が、その価値を十分に発揮できない場所や状況で使われている」ということを強く伝えることができるんだね。
だから、もし誰かがすごく優れているのに、その才能や能力を十分に生かせていない状況にある時、この「驥、塩車に服す」という言葉を使って、その状況を表現することができるよ。
「驥、塩車に服す」の使い方
彼のような優秀な人が雑用係なのは驥、塩車に服すだよね。
この会社の損失どころか、この国の損失よね。
もっとすごい仕事をすればいいのに。
天才は得てして世渡り下手だからね。
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「驥、塩車に服す」の例文
- あの企画を成功させた彼がいわゆる窓際族だなんて、驥、塩車に服すじゃないか。
- 助演男優賞をとった彼が村人Aを演じるとは驥、塩車に服すだ。すごい無駄遣い。
- 手先が器用な彼女が驥、塩車に服すとは、店長の好き嫌いにも困ったものだ。
- 数学の博士号をとった人がレジ打ちをしている。まさに驥、塩車に服すだ。
- 上司の感情的な人事のせいで適材適所にできず、驥、塩車に服す。